『春愁』
ことの、ついでにパッパカパ〜っと
なにもかも、片付けていって
それから
ひとり、ゆっくり
至福の時を
ゆったり、やり過ごす
こんな幸せ、絵に描いてみたいねぇ
ほどほどに
注文が来て
時間に追っかけられることもなく
マイペースで製作して
おっとり刀で届けて
身に余る賞賛の声を受け
決めていた金額より
いくらかでも多く
無理やり押し付けられて
「お客様ァ、あっしは、そんなつもりで・・・・・」
とかなんとか
充分、そんなつもりの無恥なるヤツのくせして
今更、気取ってみても
欲しんでしょ、お金、
次の仕事
「あぁ、それが悪いかよぉ」
何かあったのでしょうか
気持の針が随分と振れてますけど
「いやぁ、これと言って・・・・・・」
もしも、理由を捜すなら
それは「春の罪」 ってことで
胃の腑 に落として、いただきやしょう。
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「本当は いい奴やんか 春懺悔」 空豆
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