『春はキライじゃないのですが・・・』
こうして銀ちゃん看板店を
どうやら、こうやら、幾星霜
いくつ春を数えたことでしょう、
哀しくても、辛くても、泣いても、笑っても
春はやって来る
必ず、ポンと肩をたたいて、
「相変わらずだねぇ〜」って
まるで富次姐さんのような、決まり台詞で
そりゃ、嬉しいですよ、
だって季節が語りかけてくれるなんて
そうそう滅多にあることじゃないもの、
ワタクシは安定という椅子が
どうも苦手のようです、
いつもアンバランスな位置に身をおき
まるで道楽か何かのように
その日をやり過ごす
正確には、どうにか・・・過ごす
「バカだねぇ」
そんな春を生きています。
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『菜の花に れんげタンポポ 曼珠沙華』 銀星