『デザイン事務所の看板屋』
——
工場でデザイン考えるのは苦手
何となく身体動かせても頭はまわらない
やはり、デザインや見積もりは
事務所じゃないと
ほら、前回の見積もりと大きく違わないようにとか
先日も
半分の大きさの懸垂幕が
金額だけ倍になってんですけど
少々、おかんむりの電話
慌てて謝罪と修正メール
そして、めでたく受注、
何が、「めでたい」?
はい、あたしの、ボケ気味のアタマです。
もう1件は先日の見積もり、間違ってはいなかったけれど、
あと少しの値引きで決定したいが、どうかって・・・・・
男、銀次郎、唸るなぁ
きっぱり・・・それも・・・なぁ
歯切れは衰えを隠せないくらい悪し
風呂に入って、寝床で
泣きたいような哀しい気持
そこでじゃ
キモはどこ?分岐点はどのあたり?
やれやれ、仕入れ価格を再検討
時間給を算出して
何とか、赤字にはならない
儲けるとか、儲けないとか
(まだ毛はあるんですが)
次回の仕事もあるらしい
でも、しかし、けれども、
「この次」と、お化けは、長い商いで
見たことがない、
銀ちゃん、今回は・・・・あるかも
いやぁ〜お客さまのカモになるのは
もう、厭きましたぁ
・・・・と、言いながら
ネギまで背負うとしている私でした。
と、こんな、そんなでも
確かに売上は伸びるな
売上という名の性悪女に
また魅入られたのかな・・・・・俺、
とにかく
まとまった仕事には違いない
工夫して1円でも残るよう
英知を結集して・・・・・
悲壮感いっぱいだな
実はね
こんなコト積み重ねて・・・・・
腹の中じゃ
獲らぬタヌキの銭勘定でさぁ〜。
☆
☆