『落語をする落伍者、ホントは噺家?』
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先日、伊勢の関宿で
一軒しかない居酒屋の2階で
一つしかない噺
せっかくのいい機会で
酔った勢いで、演ろうと
お酒飲む前までは、しっかり覚えていたのですが
一杯、二杯、三杯、
もうダメ〜
きちんと座布団に座れるような状態じゃ・・・なく
気がつけば、春とはいえど背筋の冷えるような素泊まり宿の
薄〜い布団のような毛布を
両手で持って・・・・・・
頭の隅っこで、「寒いかな〜、そうでもないかなぁ〜」
瞬時というか刹那
もう夢路の人になられあそばされ・・・・
これが、俗に言う「バタン、キュー」だと次の日、確信、
雅吉どんには、ほんに悪いことしてしもた
夢の中では駐車場まで、お見送りして
額が膝に当たるほどに、こうべを垂れ・・・(許せよ
わらわも・・・・・・大儀じゃ・・・・とくに身体が・・・)
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「井月ぢゃ 酒もて参れ 鮎の鮨」 芥川 龍之介
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