『あわてない、あわてない』
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あの〜看板屋が、お客様のこと
あれこれと言える立場でないこと
重々、わかっているのですケド
ちょっとだけ・・・・・ご容赦
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電話かけると、スッゴく低調な返事
なんだか・・・・なぁ
職人さんでも、商いやってんだから
もう少し、丁重な返事できませんかしら。
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何度も、何度もメールのやりとり、一日に二回も
電話でも、質疑応答・・・・・毎日
そのうち煮詰まってきて、色見本出し
一回、二回、三回、訪問すること一回、二回、三回
「違うんだなぁ〜」
あ〜ぁ、アタクシには、お客様の頭の中まで、わかりません、
ここまで
ここを過ぎると、利益の出る、出ないの分岐点
言ってしまいました
「あの〜私、商売したいんです、」
そりゃ、ハナっから、勘違いさせてしまったボクが悪い
なんでも、かんでも、万能みたいなこと言うからだよ
反省、反省、
まだまだ、ダメじゃん俺、
さぁ、次いってみよう!!
・・・・・でも、胸の奥のほうでチクチク、チクっ、
「ほんとに、親切そうなお面かぶった傲慢な看板屋」
大きなお世話のこんこんちき・・・・・だわ。
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「あんずあまさうな ひとはねむさうな」 室生 犀星
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