『春のしっぽ』
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え〜、二晩もお見苦しい ところを・・・・
お客様、よくぞ我慢、辛抱してくださいました
えっ、今晩は大丈夫かって?
こう言っちゃ、なんですが
親戚筋といえど、あちらは「三流亭」
アタクシは「三楽亭」
背負ってる看板が違うんです、
えっ、お前も看板屋だろ、看板屋が看板背負うのは
当たり前だろ・・・・って
お客さん、うまいこと、おっしゃいますねぇ〜
お客にしとくなんざぁ、勿体無い
えっ、よくも三日続けて、こんなもの書けるなぁって・・・・
それはアタクシではなく
この毎日牛のヨダレのようなブログ書いてる人に言ってくださいよ
え〜と、どこまで話しましたっけ・・・・・
なに?お前も昨日、一昨日のヤツらと一緒
同じ一門だ、そんなに違わない?
それから
こんな暗い世相を何とかしようって思う気持はわかるが
お前の話を聞いてると
余計気持が沈んでゆくようで
とても笑えるような心境にはならない、
あの〜お客さま、適切且つ鋭い、御批評
アアタね、あなたは今、芸人ひとり壊しましたよ
明日から、看板だけに戻りますよ
あぁ、その方がいいだろ、噺家っていう看板下ろして
看板倒れにならねぇようにな「看板屋」
しっかり、やってくんねぇ
蛇足だが
「看板に偽りなし」だぜ看板屋ァ。
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「 春の夢 みていて瞼 ぬれにけり 」 三橋 鷹女
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