『銀ちゃん雲に乗る』
「え〜、昔は、この〜看板っていうものは、
ほとんど、木、つまりは板でできておりました、
で、その板に、文字を書くか彫るかの
二通りだけ、あたくしの修行時代 は
今の、ご時世のように、プラスチックや
アルミ複合板なんてぇ、気の利いたものなんか
ありませんでした、
なにせ、石川五右衛門が三条河原で
釜茹での刑にあったのを見物に行った頃の
話でありましてぇ〜・・・・」
「銀ちゃん、もういいよ、なんだね噺家って
そ〜んなに風呂敷広げて、ホラもホラ
大法螺吹かなきゃいけないのかい」
「だって、よく言うじゃないですかぁ
噺家と看板の効果に真実なしなんてぇ」
「そりゃ、お前様に限ってだろ」
「・・・・・・・・・」
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あの〜、お盆明けの仕事です、
勤勉で実直なところも出さないと
のべつ、バカなことばかり・・・・・・
ん?誤解なんてしてやしませんて?
これは、LEDのバックネオンです、
箱文字から壁に向かって照らすヤツ
そうしますと、 文字がシルエットで表され
小粋な感じでちょっとしたモノです。
ハイ、たま〜に仕事もやってますデス。
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「 省略とは 点と線との 吾亦紅 」 山田 みづえ
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