頑固な看板屋だが・・・・。
頑固な看板屋だが
よくブレル
だから一徹さにかける
飛雄馬のお父さんのようにはいかない
だから
卓袱台がわりに
纏まりかけた話は
たま〜に、ひっくり返すことは
ないとは言い難し、
ひとつのこと、貫き通すむずかしさ
ましてや
暗澹たる世間の風に吹かれては
ぶれて、ぶれて、
また、元に戻って来ちゃったりしたら「幸運」ってもんだろ。
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頑固な看板屋だが
よくブレル
だから一徹さにかける
飛雄馬のお父さんのようにはいかない
だから
卓袱台がわりに
纏まりかけた話は
たま〜に、ひっくり返すことは
ないとは言い難し、
ひとつのこと、貫き通すむずかしさ
ましてや
暗澹たる世間の風に吹かれては
ぶれて、ぶれて、
また、元に戻って来ちゃったりしたら「幸運」ってもんだろ。
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なぁ、暑いですねって言う挨拶
あれはやめましょうよ、
でも、しかし、けれども
表題をひっくり返すようで恐縮ですが
こんな、夏、体験したことないですよ
どこが?
その、あ、あ、汗の出具合ですよ
つまり、あれですね
これ、すなわち・・・・・暑いってこと?
今、思い出したんですが
中学のころ、「すなわち」「すなわち」って言ってた
千葉君のこと思い出しました、
あれから何年
つい、この間のようにさえ
暑さのせいにして
サバまで読んじゃったり・・・・・
千葉君、頭よかったし、育ちがオイラと真逆だったから
きっと、いい人生歩んでんだろな
・・・・って、あっしだって、いい人生・・・・・
「綱渡り」って、知らない癖に言うでない!!
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先日、看板屋の先輩が、勝手に彼岸に行っちゃいました、
「ゴルフやろうよ」
「飲みにいこうよ」
そんな誘いのような問いかけに
「はいはい」「そのうちにね」なんて軽い返事を
今は悔やむ、悔いても帰らないものに
悔しいと胸が泣いても、もう戻ちゃ来ない寂しさ
見たいもの見て
行きたい所へ行って
会いたい人に会う
限りを思い知らされた今夏
だけど、日々の暮らしは、昨日のように 今日が暮れて
今日のような明日が、またやってくる
「やせ蛙 負けるな一茶 これにあり」
やせ蛙は
せめて、今日より明日、明日より明後日
がんばんべぇ。
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看板屋さん、だから一円でも安い方が
そりゃ〜得したって気分ウキウキ
・・・・だったら、うちは不適格ですぅ〜
そんな、拗ねた言い方なさらないでさ、企業努力ってもの
あのね、お言葉返すようですが
実にもならない花も咲かないことに
努力する暇もエネルギーも持ち合わせてないんです!!
そんな日ごろの性格に似ないキッパリな態度・・・・
お客さん、日ごろの、あっしを知らないくせに
わかりますよ、わかりますとも看板屋さんは、いい人よ
絶対、この端数切ってくれますよね、
端数?いくら?
あ〜ぁ、ここで胸算用するようじゃ銀ちゃん
お前さんの負けだべ
「もうぉ〜」
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「看板仕事人」仲間の人が阿倍野の、あの高〜いビルの
仕事をしたそうなので、ちょうど阿倍野のトライさんで
打ち合わせがあったので、寄ってみました、
相変わらず、うまい独特の文字が躍っていたので
すぐ見つけることができました。
同業者ながら、なぜか、こちらまで誇らしい気持ちになるような
いい仕事でした。
偶然、友達とばったり会って、時間もあったので
彼と阿倍野で杯を酌み交わし、
したたかに飲んで
懲りずに京橋まで帰り道、またまた飲んだけど、
酔わないお酒って・・・・・?
でも、雰囲気が、とても、おいしかったです。
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確か前にも書いたことがあるかもしれませんが
もう、30年近く前に書いた手書きの
若くて青い文字が、まだ残っていました、
滅びゆく、わが歴史を、ここに、こうして・・・・・。
でも、あれから、文字がうまくなったか?
進歩したのか?
バッサリ革命的に、文字書きをはく奪されて、
誰にって?世間にですよ
この目まぐるしい社会にですぅ
だから、それから二十日鼠のように
カチャカチャ、キーボードたたいて
パソコン画面とにらめっこして
だから
職人とか名人になりそこねましたよ
・・・・なんとか名人って巷じゃ・・・・
いきあたり、ばったり名人?とか
ケツまくる気はないけど
行き当たりばったりで、ここまで来れたのは称賛に値する
「イヨっ!!いきあたり・・・・バッタリ迷人」
なんか、行き倒れしそうだな。
へっ、クション。
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看板屋さんて、どんな仕事するの?
こんなこと言われて、キョトンと言うか
そっか、世間は知らないだぁ〜
・・・・と世間知らずな看板屋は
どう説明してよいやら、ほとほと・・・・はたはた。
看板作って・・・・・
どんな?
どんなって、あんな、こんなだよ、とも言えず
作ってんの?
だって作らずして進めるんかいさ
そうだろな
看板って、その人その人の持ってるイメージが違うもんな
看板屋さん同士だって
そういうワタクシだって
看板屋さん・・・・???
この広い世界を少しでも幸せな世界にしようって・・・・???
だって・・・・お金でしょ
そんなぁ・・・・身も蓋もない
・・・・・
だってぇ・・・・商いじゃん
いちいち損したら
食べてゆけないじゃん
・・・・・
・・・・・
深い言葉だと思いませんかぁ〜
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連休中に読み終えました。
読後感は・・・・複雑、
私の父も海軍少尉で予科練の教師をしていました、
なるべく重ね合わさないように読もうと思ったのに・・・・・
年も主人公とほぼ同じ、
幸いにも生きて玉音放送を聞くことができて
その翌々年に私は生まれました、
戦争とか、祖国とか、愛や、血族や、平和や、未来を
いろんなことをごちゃ混ぜに考えさせられました、
確かに今は戦後です、そしてうわべは平和です、
でも、何か大切なものを
置き去りにしてきたような平成、
「昭和」が懐かしく、うるわしく思う心
右とか左とかじゃなく
人間は本来、美しいものだと
この本を読んで、・・・・・そう思います。
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