看板娘

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こんな頭の中が「カラーン、コローン」って

のんびりするのも、久しぶり

それというのも、土壇場ストップの仕事があって

それで、他にも、やらねばならない事があんのに

なんだか、グデーンって心が萎えて

それで、ボーっとしてたら、どうなるかの実験のような

お試し日に・・・・・・

つまりは半分サボってたと言う

言い訳めいた胸のうちダス

東京では八分咲きだというのに

やっと開花宣言の大阪の今日は

寒の戻りのような冬でした、

怠け虫退治して

明日から、もう一度ネジを巻きなおそう。

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得意（？）の２４時間働く男に成りました。

早朝、３時に出て一路、四国へ

７時すぎには最初の看板付け終わって・・・・・

冗談にも、もしも、この現場が思い違いだったら・・・・

笑えない危惧が少しあるけど、

どこを、どう見たってメールの写真と同じだべ

「ん」、と自らを励まして外部のガラスにCS文字を貼りつける

昼から雨模様なので急いで水ポンプを押しまくる

それにしても、汚いガラスだなぁ

掃除というより、蜘蛛の卵のような綿球を除去しながら、

あぁ、あと20ｃｍ脚立が高かったらなぁ

何とか作業を早めて

予想通りの雨の時は内部の作業にかかっていた

たくさんCS文字や絵を壁に貼ってゆくのだが

忘れ物や不足の事態に備えて

少し予備的なものを持参

おいそれ、取りに帰ることや

再度来訪なんてことにならないよう

だけど、貼っても貼っても、まだまだ、こんなに・・・・・

雨がやんだら、残りの外部にかからなきゃ

ガラスに模様みたいなシート、これを、まず剥がさなきゃ

相手がガラスだと甘く考えていたら

こいつが、厄介、貼る時間の、ゆうに５倍はかかっている

もう、へろへろ

大阪に帰ってきたら、丁度昨日の出発時間と同じ時刻

看板屋さん、働きすぎ

やっぱ、少々疲れました、

こんな疲れた身体にも春は一足飛び、無遠慮にやって来ている。

働くことの充足感満杯の昨日、今日でした。

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どうやら、今年の桜は早そうだ

あんなにも寒い冬だったのに

お水取り、桜、甲子園、大阪場所、

春は待ち望んでいた気持に

確実に容赦なくやって来る

「待っていました」

桜を見たら元気になる習性はいつからだろ、

少しづつ、胸騒ぎのように

明るい光の方にいざなってゆく

今年は

桜の写真、いっぱい撮ろう

そうして

自分を励ましてやろう。

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ホワイトデーと言ったって

仕事関係の人から二人だけいただいた、

気持を返さないわけにいかないので

・・・・なんとか表さなきゃ

もう、いつも同じ屋根の下にいる女性からも

遠くに嫁いだ娘さんからも何にもなくなったので

気がラクといえばラクだが寂しい気持も・・・・なくはない、

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今日は一日、プラスチック（アクリ板）の

寸法切りしていた、

電気（蛍光灯）内照式看板の意匠面です。

ランニングソー（回転運動式電動テーブル鋸）ですが

油断すると・・・指が・・・・・危ない、そんな作業です。

この作業と並行して、インクジェット印刷をして

出来上がったら、貼りつけて・・・・・完成、

昔みたく、ペンキが乾く時間など

そんなことは、もう考慮してくれない世の中

「狭い日本、そんなに急いで、どこへゆく」・・・・・

決まってまさぁ、

もうひとつ、向こうの世界でさぁ

今、只今、この世界を

もう少し、のんびり、ゆっくり春の陽を浴びながら

崇高なる労働やらを

もう少し楽しもう。

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三月の声を聞くなり

陽気もいいのですが

仕事が群れでやって来ました、

・・・・と、言っても、たかが知れてますケド

でも、ちっちゃい 零細米粒のような看板屋には

待ちに待った、季節到来？

忙しいことは、いいこと

やっぱり身体、動かせて、頭巡らせて

人は前に進む

寒い冬とは、おさらば

身も心も、春の陽に。

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あまりに身近なものなので

たぶん、視野が狭くて

広く高い目線で看板を見ていない

・・・というより、看板バカというか

暮らし向きのために看板製作

そのことが、まず第一なのがいけない

食べんがために、看板作って取り付けて・・・・

社会的貢献？

世の中の役にたってるかって？

そ、そんなこと考える暇があったら

一枚でも多く看板売っていくダス

ね、こんな了見の狭い看板屋の作る看板って

たかが知れてるでしょ、

だから、いっぺん、頼んでみてくださいな

いい看板つくりますよ、

どう、新しい営業手法ですケド。

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僕たちが作って取り付けるものが看板ですが

もう一つ、お店の看板があります、

それは、お店の顔、働く人たちの笑顔です。

だから、

僕が作る看板も

笑顔とお客さまを誘えるような

そんな看板と

本物の笑顔があれば

千客万来、間違いなし。

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看板屋さんって職人

それともクリエーターというかアーチスト？

かのミケランジェロも、もとはと言えば職人

その昔、絵画を描く人は、みんな職人でした、

人間国宝たる人は、ひとつの芸、道を極めた

秀でた職人さんが

作った道具が芸術品までに高まる

その日夜の努力というか

きっと、ご本人は、当たり前に当たり前のことを

積み重ねただけなのに・・・・・って

ワタシ？

その、当たり前のこともままならず

時として、罰当たりなことまでやらかして

職人にもなれずして

今日も浮世を彷徨っている

そんな俗人の暮らしも

肩が凝らないで、いいもんですよォ

何？御免こうむるって。

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好きでなった看板屋さんですが

当初、夢に描いた看板屋さんと

この三十年、

１８０度まではいかなくても

随分変化しました、

けれど、お客様は、そんなこと、ご存じないのですよね、

わかりやすくて、感じがよくって

その看板が集客に結びついたら

文句なし・・・・だな

お店の看板って、とかく、一方通行の

こちら側の主張だけで

その中に、夢とか、楽しさとか

明日への思いとかが込めれれていない

・・・・って看板屋のせい？

たぶんに、その責任はあると思う、

ワタクシ

私の夢や希望を看板に・・・・

・・・・・あんまり多くて、書ききれねぇや。

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