看板娘

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よく言われることに

看板屋さんだから文字は上手でしょって

書かされて

「やっぱり本職は違うわなぁ」

聞いてるこちらは背中に、冷や汗

だから

日頃から、その期待に背かないよう

精進しなくちゃ

・・・・と言えども、

なかなか、机に向かって

できやしませんよ

こんな言い訳、通る筈もなしかな。

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本日は阪神百貨店が閉店してからの

夜間作業、雨の夜だけど

屋内作業と暖房の効いた店内なので

快適（？）にスムーズに完了、

明日は日曜

ゆっくり休んで

残り半月で今年を締めくくろう

丁度いいくらいの仕事量が待っているが

駆け込み受注も

少しあるかな。

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「死に方を　教えられたる　師走かな」　　　大串　章

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だからさぁ、さっきから、そう、言ってるでしょ、

あたしは、ただの、看板屋さんじゃないって、そう・・・

で、いくらだい？だって、んもォ、わかってないんだなぁ、

あたしは、そんじょ、そこらにいる看板屋さんとは違うって ・・・

どこがぁ？って、

見てくれで、わかりませんかぁ〜

全然？皆目？からっきし？

あ、そうですかぁ、わからない・・・・

あ、あのね、

何だか説明すんのもバカバカしって気に・・・・

いやね、無類のありきたりな看板屋なんですぅ〜

とか何とか。

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今年の冬はおかしい、

例年、寒いのは年を跨いでからが

通り相場なのにィ

なんでしょ、この寒さは

あれだねぇ、データなんて自然には当てはまらないんだね

そう言う、あたくしも、昨日のような今日は嫌いなタチなもので・・・・・

どういう風の吹きまわしか

年末という言葉通り

せわしなくなって来やした

年末からお正月にかけて十日ほど商いができないもので

零細な小商いで生計を立てている身ならば

少しでも今年の仕事を拾って

合い辛い辻褄を合わせようなんて

小欲な気持で

この寒空に向かっておりやす、

後からの

胸の中の木枯らしは・・・もう、ごめんなり。

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『十二月　上野の北は　静かなり』　　　正岡　子規
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生まれ月なもので

年の殿月

しんがりは好きだね

競走馬だって殿、急追タイプが好きだな、

歌舞伎の白波五人男だって・・・（古いねぇ〜）

さて、ドン尻に控えしは、潮風荒き・・・・

・・・・・南郷力丸ゥ〜 （演ったことあるんですよ、昔々）

んで、もって

一年の締めくくり・・・・・有馬記念？もあるし

最後に当てたいなぁ〜

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最近、フレックスフェース看板が多い

時節なんでしょね

軽いし、安いし（？）

もう、ず〜と長きに渡って看板屋稼業で生計を立てていると、

ちょっとや、そっとのことで驚いたりしなくなりました、

頭、悩ますくらい

いろいろ考えて・・・・試行錯誤するくらいは・・・

いつものことなので・・・・

まぁ、驚かない分、

感動する感性も鈍りはせぬかと

心配は、心配なんだけどォ

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「酔うて寝た　日のかずかずや　古暦」　　　　　几董

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