看板娘

—-

私には人を嫌いになったことがない、

ましてや、同業者の仲間の人たちも

個性豊かで、誤解したり、されたりする場合はあれど、

嫌いになるって感情が不思議、

時々ウザイ人が、いるにはいるケド（お前だろ）

商売の利害がからめば

難しいって言うけど

率先して、仲間の人たちに

ノウハウというか、持ち出し厳禁情報を公開している

幸せ企画さんみたく、奇特な人もいる

だが、公開して後悔してるって話も聞いたことがないし、

それが原因で「不幸せ企画」って社名変更したという

風の噂も、まだない

じゃ、お前はなぜに

東京、名古屋、地元の看板仕事人に、のべつ顔出すんだ？って

それはね、自分のためですねん、

もう、そんなに無限に未来があるわけじゃないので

動けるうちに・・・・って

老いた話は置いといて

元気もらいたいんです、

み〜んなから、力もらいたいんです。

それで

お花見、新年会、サインエキスポ、ただの飲み会って

東奔西走ですねん、

何？本業で東奔西走しなよって・・・・

ほんとに、その通りダス。

☆

—

「やにの出る　松の柱や　蝉のこえ」　　　　　君花

—–
☆

私にはソウルブラザーズがいます、

ソウルに兄弟がいるって話じゃなく

あっ、座布団、持っていかれちゃったよォ

埼玉の伊佐三さんと三重の紳一郎クン

もしも、看板仕事人がなかったら、

一緒に関宿に泊まったり

お盆に焼肉食べに三重まで行くことなんて

なかったでしょうに、

だいたい、遠く離れた看板屋さんと親しくなるわけがない

これも、幸せ企画さん、名古屋（正確には瀬戸）の山ちゃん、横浜の本竹クンの

お陰です、この人たちとも、たぶん、一方的にソウルブラザーズだと思うし、

あと、東京、大阪、茨城、京都、愛知にもソウルブラザーズは

いっぱいいます、

なんて容量（キャパ）が広いんでしょう

だって

いたって、心は広いもん、ワタクシ・・・・とかなんとか。

☆

—-

「名月や　心の花の　種まかん」　　　雷同

—-

☆

——

銀ちゃん、お前さんは、イラチと言うか

せっかちなんだよ

ただでも、この先は短けぇんだから

もっとさぁ、ドーンと構えて

悠然と仕事できないのかねぇ〜

そんなに急いで、どこへ行くつもりなんだよ、

どうせサ、ちっちゃい木の箱に入るだけなんだよ

あっ、あっ、あっ言わせておけばぁ

あのネ、仕事ってものはリズムなんだよ

序破急ってサ、

トン、・・トン・・トントント〜ンって・・・・

えぇ〜リズム？だって

じゃ、あのね、作業中の、あの、ものすっごく、くだらなくて

つまいない、なに、ダジャレのような、おちない話

あれ、やめてくださいナ

やめてくださいナって

あれはだな、仕事の潤滑油みたいなもんよ、

だって、ビス打つたび、ガクって

チカラ抜けちゃうんだよ

ふ〜ん、あっそう、

フランス的ジョークが理解できない？

ワタクシが、ただのアホ話をしているとでも、お思いかい？

奥山君、そうなの・・・どうなの、

はい、銀ちゃんの話は・・・え〜と、え〜と、

どうなのサ

あのぅ、この仕事終わってからの返答でいいですかぁ？

なぜに？

だって、今、へそ曲げられても・・・・

構ゃしないから、言ってごらんよ、

ホントに怒らない？

あぁ

あのね、今、マスク買ってくるから

作業中は付けておいてもらえますかぁ〜

マ、マスクゥ〜

できれば、お口に合う、チャックでも・・・・

あ、あのね・・・・・「もうぉ・・・・知ら〜ん」

☆

—-

「夕月や　涼みがてらの　墓参り」　　　　　　　　小林一茶

—-

☆

——

お盆休み初日

急遽三重県津市まで行くことになりました。

心強い相棒は、匿名で仮に鈴木君という、（以後、彼は鈴木君ということで）

FFシートの展張作業です、

内部の鉄骨の組み方がわからないので

あれこれ、予想して部材をもってゆくことに

帰省ラッシュも関係なくスムーズに走行、

現地で身に余る歓迎を受け

いざ、その物件を武者震いしながら拝見、

幸運というか、何とか部材が合致しそうで

胸の中で、ホッ

もしも、鉦や太鼓叩いて登場して

成すすべもなく、尻尾を巻く破目になったらの危惧は遠のいた

あとは、やるだけ

お昼に、この時期、高騰のうなぎ丼の上、松竹梅の松の上

おいしくいただきました。

お昼からも、過分なる期待を背に受け

無事終わることができました、

折角、初めて、津市を訪れた鈴木君なので

極楽湯・・・焼肉・・・泊まりってコースに

何か、労働に来たのか、観光の接待を受けているのか

わからないくらい、大事にしていただいて・・・・・恐縮

考えてみたら、昨年のお盆も

この地に来たような、しかも焼肉、ごちそうになって

来年も津市で焼肉カナ

帰りも、スムーズな車の流れ

運転していた鈴木君は

ワタクシのとり止めのないラジオ放送に

こころなし、眉をひそめていたようだ

次から、チヤックも忘れないで持ってゆこう。

鈴木君、ありがとうございました、

奥山君、かえって、気をつかわせて、すいませんでした。

☆

—

「うつす手に　光る蛍や　指のまた」　　　　　　炭　太祇

—

☆
☆

——

大好きなサッカーのコト少し、

オリンピックのことや、諸々

最初に、この５年くらい、激しく長足の進歩を遂げた

男女のサッカー 選手に敬服の念を表します、

私の予想に反して

共にベスト4まで勝ち上がって・・・・・

ただ、男性の方は予選で、力を使い果たしたというか

最後はバテバテでした、

もしも韓国戦を、スペインと闘ったモチベーションでいけたら・・・・

とか、いろいろ思いますが、

韓国選手は日本に勝利すれば兵役を免れる・・・

そんな、とてつもない気持、

日本の若者には持ち得ない・・・闘志の火付け

その辺ではないでしょうか、

テクニックや組織力では決して負けていない

あと・・・は心の中のエネルギー

相手より、どんなに強い気持で戦えるか・・・・でしょうね、

それを言うなら「なでしこ」

私は、予選敗退もあるかもしれない・・・・

なかなか、どうして、彼女たちは、強くて明るい

澤がいなくなって・・・・その後のなでしこが・・・・・

ただ、素晴らしい組織力と守備能力があれば

・・・・・・・

男子も、大津のすばらしい能力

清武の展開力

永井のスピード

イタリアの「カテナチオ」を彷彿させるディフェンス力

のびしろは、まだまだ、いっぱいあると期待してやまない、

守備から攻撃につなげてゆく

これは日本人の特性と合っていると思う、

今や世界をリードしそうな日本サッカー

ただ、韓国選手に言いたい

日本が強いから、韓国も更にの気持

これは切磋琢磨、政治やお国事情は置いて

隣国にこんなにも素晴らしい

鎬を削る相手がいることは、お互いにとって幸せなことだと思う

なでしこを追っかけて男子サッカーが

ワールドカップやオリンピックでメダルを取る日も

そう、遠い話じゃないでしょう、

近い将来でなく

近いうちにである。

——-

とり止めのないコトって、いいよなぁ、

何か、ゆっくり時間が流れて

ず〜っと、遠くの景色が止まったまま、

そんなコト

頼んだって、ありゃしない、

いつも、いつも、誰かに、何かに

追っかけられて

アタシは、暫く、半分死んだような態度、

それが許されないってコトは

幸せ、不幸せ？

さぁ〜

でも、小学生のころ、

葉っぱを小川に流して、みんなで競ったコト

罪がなくて、よかったなぁ、

あれから、どれだけ罪を重ねて生きてきたんだろ、

生きるってコトは

誰かに、少しばかり迷惑かけて

そうして、温かく赦してもらって、

持ちつ、もたれつ、

まだ、罪が軽すぎて

もう少し、大きな迷惑かけて

「アイツが居なくなってよかった」と

そう、いわれるくらい

憎まれないと、時代に足跡

残らないよ。

☆

—–

「夕顔は　恋の終わりか　はじまりか」　　　　渡辺　恭子
—–

☆

—-

夜間作業から帰ってきて

みんなが起きるころ寝ようとする

そんな日に限って

電話が耳をくすぐる、

少し寝付いたなと思うと

有難いことに、どうでもいいような内容の電話、

もうぉ〜

なんて言えやしない

これが銭のはじまり

お金の種、お金の種

呪文のように、自分の内なる声を掻き消して

少し睡魔に襲われようと・・・

そうすると、有難くない「お金の種」が揺り起こす

ありがたや、ありがたや、

また、お金の種

間違い電話だって、癇癪の種かな、

だって、

普段なら、全然電話掛かってこないのに・・・・

睡眠不足は

「五輪病」のせいだよ

あんまし、無理すると

「ご臨終」になるよ。

☆

—–

「草の穂に　実るごとくに　蝉の殻」　　　　　岩田　由美

—–

☆

ーーーーー
平成８年８月８日

法人化して１６年？

まさしく光陰矢のごとし

時の過ぎるのは早い

あっという間の走馬灯

ぼやぼやしてると、時に追い越されて

時間のない世界に行ってしまいますよ。

限りある時間

限りある生命

生きてるんだから

恥をかくのも、失敗するのも、証しです、

恥もかけない、失敗もできない

そんなところへは、あわてて、行くもんじゃないです、

暑い、辛い、お金がない、納期が間に合わない、未収金が回収できない

こんなことは、生かされてるからこその、

付録ダス

でも、だって、しかし、

付録で寿命縮めてるなんてコト

ないですよね、

生きていくのも辛いものですが

辛いことも楽しい出来事だよって

・・・・ん、なコト

言える訳・・・・ないやん。

☆

ーーー

「呑めて呑む　　酒ありがたや　盆の家」　　　　成田　千空

ーーーー

☆

ーーーーー

え〜

看板屋でございなんてぇ、偉そうな態度しても

世間様じゃ

看板屋？って何するの、

文字書かないんでしょ

ペンキも筆も持ってないのでしょ

看板屋さんの、お仕事って

全然わかんない

まぁ、胸の中は尖っていますが、平たく言わしていただけば、

お店の表札みたいなもんを作って

それを取付してんですぅ、

う〜ん、今イチわからない？

あっ、そう、

お客さん、お前様、例えば、昼飯どき

どっか、レストラン、食堂、一膳飯や、ラーメン屋、カレー店など

初めて行った街で

どこへ入りますか？

そう、やっぱり看板に惹かれて

そうでしょ、そうでしょ、

その看板、アタクシが拵えて取り付けしたんですよ、

え、ええェ

たいていは、アタクシが

作った看板なんですぅ〜

・・・・・って、こんな法螺

お盆くらい許してくれますかぁ〜

なに？お盆には地獄の釜のフタも開くので

そこへ、おまえみたいな奴は・・・放りこむ

あっ、やってもらいましょ、

ちょうど、風呂入りたいと思っていたところダス、

いい出汁だしますよォ

「石川や　濱の真砂は尽きるとも　むべ山風を嵐と言うらん」なんてね、

石川五右衛門も・・・・さぞ、熱かったろう？？？？。

☆

☆