『それぞれの春』
あのさぁ〜ここに、ひとりの看板屋さんが居たとしよう、
居たとしようって・・・そいつぁ、お前さんだろ、
うぅ、その心広い看板屋さんが、ある日、
心広いって・・・まさか気の短いお前さん・・・・のコト?
あ、あのねぇ、いちいち話の腰折るのやめてもらえませんかぁ
んじゃさぁ、その心の狭い銀なんたらと言う看板屋さんってお前さんだよな
あのねぇ〜そう、横から口挟まれたんじゃ話が前へ進まねぇんだよ
あ、そいつぁ悪かったよ、俺にかまわねぇで、その器のちいせぇ人の話・・・・
もうォ・・・だから、狭いとか、ちいせぇとか・・・止めてもらえませんかぁ
だってぇ、本当のことだもん、
・・・・だもんって、まったく・・・・
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「桜花 今ぞ盛りと人は言へど 我は寂しも君としあらねば」 大伴池主