『汗の向こうに見えるもの』
昔の話で恐縮、
ラブホテルの経営者の息子さんが
わざわざ、当社まで訪ねてこられて
ご自分で考えられた資料・デザインで
いろいろ、こちらもアドバイス、お見積もりの提示
それで、話は進んでいって
過日、そのホテルで、お父様と対面
「あ〜、看板屋さん、銭出すんは、ワシやから
予算は今の半分で、同じものしてくれるかぁ〜」
目はテン、口は絶句、
・・・・・・結局、息子さんの希望も夢も努力も
な〜んにも入ってない仕事でチョン。
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ネットで 美容室の店長さんから訪問打ち合わせの依頼
いろいろ、お話させていただいて
お見積もりもデザインも決定し、
テストの見本刷りを送付
しばらくして、店長のお父様から電話
「あんたとこの印刷機は古いんかぁ」のっけからこれ、
こんなもん、売るものやないでぇ
「ハイ、わかりました、売りませんから」・・・・でチャンチャン、
一度も店長さん(息子さん)の出る幕はなかった。
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インターネットで接骨院開業看板の打ち合わせに
来て欲しい の丁寧なるメールが届く
指定日、指定時間に訪問、開業主の息子さんと
打ち合わせしていると、ご両親が横からアレコレ
悪い予感を抱きつつも、息子さんとメールのやりとり
突然正月三日に電話
「看板屋さん、取り付け日は大丈夫なんでしょなぁ」
「はい、大丈夫です・・・・・・」
それから正月休み明けにデザインをと思い
息子さんにメールで、ロゴとかキャラクターを
入れたいんでしたら、特別無償(本来有償)で
ご商売の応援兼ねて、作ってあげますから
何かネットとかで気に入ったものか、参考になるものが
あればメールしてください・・・・と送信
翌日夕方、お父様から電話
「看板屋さん、デザインも全部、見積もりに入ってるんじゃないの?
それくらい全部考えるんが、看板屋の仕事違うんかい」
「いいえ、お客様、デザインは無料って言ってますが
ロゴとかキャラクターの創作は、有償ですけど
今回、特別にサービスの形で・・・・・・」
「そんなやったら、もうええわ」
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息子さんいずれも、30歳くらいやろなぁ
親御さんとしても心配なんやろなぁ
まして親御さんがお金出すから
そら、口も出すわな、
しか〜し、親御さんが先に彼岸に旅立たれますのは自然の摂理
あなた様亡きあと、息子さんは・・・・・・
今から、子離れしときなはれ
子供の思いとか夢、摘んだらあきまへん、
そんなに悪徳で騙そうなんて
私が、そう見えますかぁ〜・・・・・・「ハイ」
「ハ、ハイって・・・・・ そんなアホなぁ」
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