『看板コンニャク物語』
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昔、昔、ほんの少しより、ちょっとだけ古いお話、
阪神甲子園球場の外野席、センターより少しライトより
いかな長距離バッターといえども、飛球が届かない
その外野のフェンス看板の書き替えに行った話、
一日目に白ペンキで前のスポンサーを塗りつぶす予定が
前々日、熊本市へ看板取付がレンタカーの故障で
前日遅くの帰阪となった、
一日で、全て完成させなきゃいけない
とっくにハラはくくって
やるっきゃない状態、
急遽、乾きの早いペンキを九州から、手配済み
うん良く夏空は晴天なり
けれど、私の胸の中は、ちょこっと曇空、
視界は広〜い甲子園球場
明後日には夏の高校野球が開催される、
前のスポンサーが赤いペンキだったので
赤い部分をニスでおさえて
次、文字の部分だけ白いペンキを乗せる
新しいスポンサーは紺抜き 4文字
・・・・と言っても文字は一文字2mくらいはある
せっせ、せっせと文字を塗りぬいてゆく
仕上げまで、乾かしながら、練習風景を見る
甲子園球場の芝生の青さは
今でもくっきりと・・・・・・
余裕のよっちゃんで完了
広告代理店の社長のおばちゃん には
45度より深く頭を、何度も下げた、
「間にあったから・・・・・いいのよ」
「いいのよ」って 女性特有の言葉の響きは
好きだなぁ、
あぁ・・・・もう、何だって「いいのよ」
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