看板娘

今日は高所作業車のオペレーターを

してきました、

出窓の漏水コーキング処理だそうで

ただ操作だけでいいんだって

これが、つい、つい

手を出して、いろいろ、やるんですわ

傍迷惑なのは重々

何にもしないのは苦痛

ボクにとって拷問に等しい

もっと辛い刑は

黙っていること・・・・だな、

事故もなく、スムーズに完了、

人の仕事も勉強になるな

明日から師走

早く、こんなイヤ〜な年過ぎてゆけ〜

・・・・・って、そんなコト、言うもんじゃないよな。

今年は震災のせいばかりでなく

何となく、世の中全般、曲がり角

暗くて寂しい角、

曲がったら何が見える？

それが、何にも見えないから始末が悪い

お〜い、薄明かりでもいいから

手元、足元、明日を照らしておくれ〜

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お金儲けは大変デス、

儲かりゃ、いいけど

やれば、やるだけ

儲けのかけらが逃げてゆくようで

汗かいた分だけ数字が上がるなんて思うまい

どこ見てんの？

次ですやん、

次と宝くじの当選は、あった、ためしがない、

次、取り返そうなんて浅いこと考えてると

ジレンマという深〜い、井戸に落ちるやも・・・・・

でもね、看板の値段ってあるんです

身を削る思いで見積もり削って

やっとこさ、仕事して

骨まで削られる辛さ・・・わかります、

看板の価格ってあるんですよ、

何でも、かんでも

安くしなけりゃ・・・・いけないのでしょうか、

人間は、いたって高嶺の花のつもりなんですケド

看板の値段・・・・・

だんだん、わかんなくなってきた

２枚千円

１０枚五千円だぁ

もってけ

どろぼう？？？

悩める看板屋

安きに溺れる・・・・・・の巻

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屋上塗装工事の現場

塗装は友人の塗装屋さんにまかせて

一部ネオン改修工事

電話番号の頭に「６」がついて、もう何年だろ

今頃になって「６」の箱文字とネオン

この一文字にお陰？せい？で

全部ずらせる、ありがたくない作業

ビスは腐ってヤマがない、したがって回らない

頭飛ばして・・・・・厄介な手間、手間、手間、

予定より２時間も多くかかってしまった、

一日中どんよりとした曇り空

気持も何となく、「どんより」

葬儀社の屋上だけど

下は忙しそうな気配

忙しいってことは・・・つまり

いろいろな職業の看板をやります、

ただし、

看板屋さんの看板だけはやりたくない、

なんで？

だって、自分でもできないくせして

注文ばかりつけるんだよ

僕も。

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朝早く、例の如く、看板の蛍光灯取り替え

運よく、４０Wばかりなり

器具もいけそうだし、

ざっと１００本、

ホントはね、蛍光灯よりグロー球のほうが

イカれてる場合が多いんだ、

それが終わって東三国へ

あいにく先方さんは遠くに行って留守、

んじゃ、明日にしよう、

とって返して梅田

駅前ビル、きれいだし立派な事務所である

ワタシ的には、ちゃっちゃと打ち合わせ済ませて

早く泉大津にいきたいけれど

久しぶりに会った、お客さん、なかなか、離してくれない

道中、お昼は、決まってラーメン屋さん、

好きなのは「天下一品」のこってり

あと、「すきや」の、ひつまぶしのようなひつまぶし、

それから、「ココイチ」の牛しゃぶカレー 、

今日は寒かった

打ち合わせ中、お客様の顔が、白く震えていたので

早めに切り上げて

でも、機関銃で穴だらけ

こんだけシャベリ倒したら

もう、他所の看板屋さんに、振り向く気力はないであろう

かなり、重症患者に洗脳させていただいたつもりだが、

私がワタシの胸の内がわからないのに

人様の心の中が

なんで、わかると・・・・・いうのじゃ。

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「降る雪や　　昭和はどこへ　　行きにけり」　　　　　　銀シャリ

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新しい戦略を模索して

常に一歩リードの看板屋さんがいる

口悪く言やぁ、「出し抜いて、生き抜いてやろう」って魂胆

カッティングマシーンに飽き足らず

サインペンタ（インクリボン）、今に照らし出すと

クォリティはひどい（？）もの

でも当時はパイオニア（先駆者）

この看板屋さん、「さきがけ屋」さんだ

インクジェットはもちろん、ルータにレーザー

ここに来て

設備や資材があって

はてさて、それをいかにして「売らんかな」

きっと、その売れる道理の悪だくみが好きなんでしょう、

わたし？

確かに私の中にもあるのはあるが

セコセコ、ちまちまが、コツコツできんの？

商売って

見えざるところで、いかに汗を流すことができるか、

これだね、

見えてるところで、年寄りの冷や汗ばかりかいてる吾輩には

ムリ、ムリ、ムリの無理の介、

この大和川を渡ったところで

いろいろ、ひねくり倒してる５歳下のやんちゃなくそジジィ に

いつも、ヒントもらってる俺らは

もっと、くそジジィだ。

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わずか半日で十両稼ぐ日もあれば

三日も通って三両も手元に残らない時もある

これが暮らしってこと？

その日暮らしの、ヒグラシのように暇で泣いてばかりも

貧乏暇なしを地で行くように

今日が何日で何曜日も定かじゃない暮らしぶりも

「行雲流水」

泣いた分だけ、後で笑うことができる

そう、信じてトボトボ歩いてゆこう（ココ同情かう魂胆）

昨日、徹夜作業

１０Ｍｘ１０Ｍのガラス面いっぱいに文字貼り

道路使用許可

夜11時から翌朝6時まで申請

きっかり、その時間までフル、フル、目一杯かかった、

見上げて

満足、原稿どおりのものが頭の上にあった、

そりゃ、上出来でさぁ〜

でも、疲れた、眠たい、あっちこっちの関節がイタイ

身体が痛いくらい仕事があってシアワセ、

これから登る朝日に感謝

あぁ、それにフジと毎日と読売にも・・・・・（ヤメロ）

つくづく、仕事は段取りでっせ

うまく、とんとん、とんと完了したら気持ちいい、

しかし、

仕事ってヤツは、とくに現場では

一度躓くと、哀れというか脆いモノです、

何か忘れ物して、

気になりながら、位置間違えて施工したり、

道具落として壊したり

インパクト盗まれたり

その上予期せぬ雨が降ってきたり

泣きっ面にこれでもか！！なんて、しょっちゅうでした、

あんな場面

こんな仕打ちにメゲもせず

よいしょっと看板屋。

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「月もなく　星も見えない　夜仕事」　　　銀星

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ネオン修理に行って来た

最近、修理すら、殆んどない

そりゃ、仕事量が少なくなるわけだ、

ただ、

ネオンは面白い

なぜ、

原因と結果がちゃんとしてるから、

なぜ点かない？

これこれだから、こうすれば

ほら、点灯、

「あぁ、きれい」

ここんとこ、取付完了時に決済を

強引にお願いしています、

「信用してないの？」

いいえ、そう言う訳じゃないのですが、

後々、回収にエネルギー使いたくないんです、

仕事より、あとの回収に

ヘトヘトになりたくないのデス

ちゃっちゃと取付完了

ニコニコと決済

さぁ〜

次、行ってみよう、

ネ、生活のリズムがあるように見えるでしょ。

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「花散って　寂しき月と　　酒を呑む」　　　　　　銀星
☆

どうなんでしょ、「看板屋」

職人？デザイナー？コンサルタント？

さぁ、ワタクシは

ただの看板屋風情で満足してますケド

僕がなりたかった職業

漫画家、印刷屋さん、絵描き

・・・・フムフム、どれも該当するんですケド

これからの季節は外套が必要（乃木希典じゃあるまいし・・・・）

看板屋さんって

脇役？主役じゃダメ？

・・・・ん？

主役は大変だよ、

ず〜と主役張って来た苦しみ・・・・わかる？

ハァ、誰に言ってんでしょ

わたし？、私は、ほら、エキストラでっせ

主役なんて、とても、とても

ビジュアルは

主役級なんだけど・・・・・って

自分くらい思ってあげなきゃ

・・・・・・ネ

かわいそ過ぎるじゃん。

まぁ

いろんな意見はあるケド

異論はない（わっかるかなぁ・・・・・わかんねぇだろな・・・・・

昭和は遠いぜ、銀ちゃん。

フム、フム

結構、踏んだぜ。

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『秋深し　隣は何を　する人ぞ』　　　　　　一茶

隣？

看板屋だよ。

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昔、昔、ほんの少しより、ちょっとだけ古いお話、

阪神甲子園球場の外野席、センターより少しライトより

いかな長距離バッターといえども、飛球が届かない

その外野のフェンス看板の書き替えに行った話、

一日目に白ペンキで前のスポンサーを塗りつぶす予定が

前々日、熊本市へ看板取付がレンタカーの故障で

前日遅くの帰阪となった、

一日で、全て完成させなきゃいけない

とっくにハラはくくって

やるっきゃない状態、

急遽、乾きの早いペンキを九州から、手配済み

うん良く夏空は晴天なり

けれど、私の胸の中は、ちょこっと曇空、

視界は広〜い甲子園球場

明後日には夏の高校野球が開催される、

前のスポンサーが赤いペンキだったので

赤い部分をニスでおさえて

次、文字の部分だけ白いペンキを乗せる

新しいスポンサーは紺抜き ４文字

・・・・と言っても文字は一文字２mくらいはある

せっせ、せっせと文字を塗りぬいてゆく

仕上げまで、乾かしながら、練習風景を見る

甲子園球場の芝生の青さは

今でもくっきりと・・・・・・

余裕のよっちゃんで完了

広告代理店の社長のおばちゃん には

４５度より深く頭を、何度も下げた、

「間にあったから・・・・・いいのよ」

「いいのよ」って 女性特有の言葉の響きは

好きだなぁ、

あぁ・・・・もう、何だって「いいのよ」

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