『ピッピ登場』
今日なんかさぁ、
車はヤケに多いんだよ
もう、帰省渋滞?
な〜んか電話も、おとなしいしィ
もう世間はお盆?
ヤだねぇ、
ちゃんと働こ、ちゃんと、
夏の間ヴァイオリンばっか弾いてるとさぁ
知らないよ、季節が変わって
生きていく環境まで様変わりしたって
もう、少し働こうよ
「だって、仕事がないも〜ん」
☆
「風鈴の 鳴るにほどよき 風の息」 杉本 草舟
☆
今日なんかさぁ、
車はヤケに多いんだよ
もう、帰省渋滞?
な〜んか電話も、おとなしいしィ
もう世間はお盆?
ヤだねぇ、
ちゃんと働こ、ちゃんと、
夏の間ヴァイオリンばっか弾いてるとさぁ
知らないよ、季節が変わって
生きていく環境まで様変わりしたって
もう、少し働こうよ
「だって、仕事がないも〜ん」
☆
「風鈴の 鳴るにほどよき 風の息」 杉本 草舟
☆
エ〜
昨日に引き続きまして、また、一席・・・・
何、この暑さの中、オチない話を聞かされる辛さがわからないだろ?って
あっ、お客様ァ、お言葉を返すようですが
オチない話で一番、落ち込んでいるのはワタクシですよ、
何、てめえで掘った、落とし穴に落ちる話は笑えない?
あれぇ、よく、本人を前にして
はっきり、しっかり、言えますよね
もう、ワタクシ、がっくりですぅ〜
何、お客様の方が疲れて、身体に力が入らない?
へぇ、そんなにアタクシの話は解放的?
違う?お願いだから、早く解放して欲しい、できれば帰って介抱されたい?
うまいですねぇ〜
何、そんな、つまんないところで感心してないで
気の利いたダジャレのひとつも考えろ・・・・・・って
おまえのダジャレは、寒くていけない
お客さま、この暑さの中、ちょうどいいじゃありませんかぁ、
何、お前の噺は寒気がして変な汗をかくから身体に悪い?
だから、金輪際、おまえの噺はよしておく・・・・って
ウワァ〜噺家にとって血も凍るような話でゲスな。
★
★
「ソーダ水 変はり身早き 女かな」 岡本 満智子
☆
エ〜
毎度バカバカしいブログではありますが
こうして暑い中、わざわざ、お足をお運びいただいて
三流亭銀次郎、仕事では滅多に頭を下げたりいたしませんが
こうして、深〜く 御礼、申し上げます、
毎日続いてる割に内容がないなんて
誰でも言えるような感想はよしていただいて
せっかく お越しいただいたのですから
「クスン」と笑えるような話が
・・・・・あれば、ワタクシが聞きたいような
そんな無茶ぶりに、お応えいたしましょう。
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「あぁ看板屋さん、いいところで出会った、今ァお前様を
訪ねようって、そう思ってたところなんだよ」
「へぇ〜俺らに何か?まさかぁ、看板の注文?」
「あぁ、その、まさかなんですよ」
「こいつぁ、驚いたぁ」
「あ、あのね、そんなところで驚いてる場合じゃありませんよ」
「・・・・・でどんな看板ですぅ〜?」
「あぁ、それがね、二つ、三つの看板屋さんの競合なんだけどね」
「やっぱり・・・・・」
「そう気を落とすもんじゃないよ、微力ながら私が力になろう」
「ご隠居さんがぁ」
「松原の幸福看板店、あそこの主人には、もう話はつけてるんだよ」
「へぇ、あのわからず屋の石頭の・・・・・・」
「そんな悪口言うもんじゃありませんよ、あぁ見えて、ひとつくらい
いいところがあるんだから」
「いいところ?・・・・・あるぅ?」
「うん、あそこの主人はともかく、奥様の人柄が実にいい」
「何で知ってるんですぅ?」
「あぁ、毎朝「瓦版」で読ませてもらってるんだよ」
「 そんなに、いい奥さんですかぁ」
(メルマガ読んだらわかるって・・・・・・そ、そうかなぁ〜)
☆
☆
「ゆるやかに 着て人と逢ふ 蛍の夜」 林 信子
☆
——–
「看板屋さん、このデザインの中で看板屋さんだったら・・・・・」
「ウ〜ン、全部ワタクシが描いたデザインですからぁ」
「その中でもどれが好き?」
「いやぁ、お客様、お客様はどれが好みですかぁ」
「それがねぇ、迷っちゃうんですよ」
「はぁ」
「どれも、ドングリの背くらべでさぁ〜」
「・・・・その中でも・・・・・」
「看板屋さん、明日までに私が考えます」
「・・・・・・・・」
「明日、取りに来てよ」
———
(な、七点も、否定しやがって・・・・くそォ〜
お世辞でも全部いいから迷ってるとかなんとか、言えないものかねぇ
こちとら、もう、この道40年やってんだよ、
あのねぇ、お前様が幼稚園のころから看板描いてんだぞ、
見損なっちゃいけないよ
こう見えたってねぇ
こう見えたって
俺ら・・・・・ただの看板屋だぜ
・・・・・・って言えたら・・・・どんなにいいだろナ)
☆
☆
「ゆっくりと 悲しむために 吾亦紅(われもこう)」 櫂 未知子
☆
———
「看板屋さん、ここんとこ、もう少し違う色にできない?」
「はい」
「今、流行のカラーかなんかでさぁ」
「はぁ」
「やっぱ、若い人じゃなきゃ無理?」
「いいえ」
「テレビとか見てるぅ〜」
「はい、人に負けないくらい見てマスです」
「ふ〜ん、雑誌とかは?」
「コンビニで叱られるくらい読んでますぅ〜」
「そう、じゃ何がいけないのかな?」
「いけない?」
「・・・じゃなくてぇ、感覚が今じゃないんだよねぇ」
「ナウい気持ちは持ってますデス」
「そ、それ、それが古いんだよねぇ〜」
「あのォ、お言葉ですが、今は流れて、過ぎゆく運命ダス」
「・・・・・・・」
「だから、また、ワタクシの感覚を受け入れる時代はきっと来ると思うんです、ハイ」
「あっ、そうだね、じゃ、その頃、また来てよ」
「はぁ」
「ところで看板屋さん、それまで健在かな?」
「はい、足がなくなっても枕元で・・・・・・」
「や、やめてよォ」
「だ、よね。」
☆
☆
「少しづつ 吹かれてをりし 女郎花(おみなえし)」 岡田 史乃
☆
——–
「あのぅ〜」
「何だ、看板屋さんじゃないかぁ、そんなところで
突っ立てないで、もっと、こっちへお入りよ」
「ハァ」
「どうしたい、そんなに遠慮して、お前さんと私の仲じゃないかぁ」
「はい、ただの看板屋とお客様ですケド」
「あれぇ、また冷たい返事だねぇ、ところで何か用かい」
「はい、先々月、いただいたお仕事の、お代がまだ・・・・」
「おや、そうかい、そりゃ、すまないねぇ、ところで、いくらだい?」
「へぇ、平看板が三百文と提灯が五百、〆て八百文になります」
「いやぁ〜安くしてもらって、悪いねぇ、ところで、今日持って帰るんだよな」
「はい、そうしていただけば、助かるんですがぁ」
「あっ、いけない、朝からバァさんが金庫持って隣町に行ったきりだよ」
「えぇ〜っ、あんなに重い金庫を年寄りが・・・・・」
「悪いが、明日、また来ておくれよ」
(続きのオチ考え中)
うまくオチなきゃ・・・・・禁固刑
これで・・・・ダメ?
いやだなぁ、オチオチ寝てられんなぁ〜
もう、いいよ「オチ」は
オチは北海道に行けば・・・・あるからぁ
(マニアックなオチだわ)
★
「少年の 風にのせたる 草の笛」 辰巳 佐知子
★
————–
毎日、毎日、そりゃ作ってますよ・・・看板
だからと言って
毎度、毎回、こんな看板付けて来ましたぁって言うブログもなぁ
もし、黒板屋さんだったら、
毎度、毎回、黒い板ばっか(青緑もあるかぁ)
それも背景というか風景は教室の中だけ・・・・・とか
それがね、黒板の横にきれ〜な女教師が写ってるとかだったら、まだしも、
よくがんばって、公開できるのは黒い腹まででしょうよ 、
それで、看板屋とて同じやん
そこで、そこで、、ありもしないコトや
行ったことも見たコトもない場所や
果てはタイムカプセルに乗って江戸時代へ
あっ、よく言うよねぇ〜
あっしはねぇ、嘘と坊主の頭はゆったことがないしィ
でも、でも、町内の銭湯かもな
「ユゥばっかり」
☆
「法師蝉 遠き約束 そのままに」 平岩 佐知子
☆
☆
——
十年前のネツトのお客様は・・・よかった。
おそる、おそる、遠慮がちに質問
絶対的に下から下からの態度、
値段なんて・・・鷹揚なもんでした。
今は、どう?
相見積もり、3社4社の競合は当たり前、
どうかすると、間違ってライバル社の名前で呼びかけてくる
あ、あのねぇ、頼むわぁ〜
その果ては、価格の低さ競争
堂々と、一番安いところに決めるからと公言、
そりゃ、安く買い物するに越したことはないが、
ねぇ、
そうでしょうか神様、ただ安いだけが勝利する市場なのでしょうか、
安くなくても負けへん技、
安くしなくても売れるような導入、
安いところに負けない術
念仏のように
唱えて、考えて、悩んで・・・・・・
「安けりゃ・・・・・・委員会」
☆
☆
「夏めくや 元気出せよと 背な叩く」 辻 享子
☆
———
パン屋さんとは黄金週間の前から
やり取り
お盆までにはできますか、
あの〜、できますけど、偏にパン屋さんの
決定打待ちです、
カーブばっかり待たないで
ストレート投げてる看板屋に
ドカンと打ち返して、おくんなさい、
「パシッ」
あ〜サードフライですねぇ〜
えっ、
看板の出来上がり?
そりゃ、場外ホームランに決まってまんがな、
☆
「絵団扇の それも清十郎と お夏かな」 蕪村
☆
☆
——-
引き取ってきた現物看板のやり替え
フォントは何とか、探し出して・・・・・
このディズニーもどきの絵は・・・・どうしょ
昔なら、そのまま、別紙にトレースして、
今はカメラに収めてスキャナーで呼び込んで
シコシコ、ペンツール
何とかできたケド、敢えて時給換算はやめておこう
すでにダック 君の足は二本出て
この上予算の足が・・・・もう、一本
まぁ、愉しみながら、仕事してますぅ。
☆
「行き行きて ここに行きゆく 夏野かな」 蕪村
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