『パソコン教室の看板』
「看板娘」へどうぞ
泣きたいような話と笑える話
どっちがいい?
そりゃ、泣きなんか見たかねぇよ
それがさ、笑える話より泣きたい出来事の方が
俄然、多いんだよ、ネ、笑っちゃうよなぁ
もう、そんなこと、どうでもいいから
先ィ、進めて、そら得意の・・・・死なねぇ程度に喋んなよ
返す言葉は山ほどあるケド・・・・・(我慢、辛抱ダス)
・・・・・で、どこまで話したっけ
どこまでも何も、話の船着場を離れちゃいないぜ、
あっ、そう、そう、 料理人をやめるか、嫁ぐかって
料理もやって嫁ぎぃ〜ノって・・・・・・ダメ
馬鹿だねぇ
そんなことできたら、物語にならないじゃん、
天満一兆庵の看板の注文だって
あるか、どうか、
こいつぁ、ムズカシイよ。
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関宿
この佇まいに気持ちが落ち着くのは
不思議というか、妙に心地いい、
建物も道も空気も
ただ白く、そこにある
なぜに三重の黒板屋さんと
お盆に焼肉を食し
お家に泊まって
二十才以上も離れた年の
看板屋と黒板屋さんが・・・・・
これ、すべからく「看板仕事人」のなせる業なり
こんな袖のすり合わせもあるのか
いろいろな人がいて
不思議な出会いがある
だから
生きて働いて暮らすことが
面白いのだ。
☆彡
「人の世は 片道切符 秋深し」 西宮 舞
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この無茶苦茶暑くて
やり切れないようなお盆の日
東海道をトボトボと勢州まで行ってきまスタ
旅の途中、関宿で偶然にも奥山堂の主人を見かけましたが
二度ばかり、チラっと顔を見ただけで
そんなに懇意でないので目で会釈して別れました、
それから一路、東海道から 別れ
亀山、下庄、とテクテク歩き
夢が丘まで来ると日も、とっぷりと暮れゆき
東の空には、お天道様と見まごうような
まっ赤な月と道中会話しながら
めざす津の海岸町に草鞋の紐を解きました。
近くの「めしや、食道園」で焼肉を食し、
大好きな生センマイでお腹いっぱいになったところで
驚いたことに、そこでも偶然、奥山堂の若主人に出くわし
以前世話になったので、どうしても焼肉の勘定を
持たせてくれと泣いて懇願され
困惑しながらも、御馳走になることにして
その上、若主人、何を思ったのか
今夜は、どうしても江戸橋の家に泊まって欲しい
あまり、親しくはないが
そこまで言わるるのなら、是非もない
身共も旅人の空、知らぬ他国で
お世話になることにして
明朝早くに伊勢神宮(外宮)に向かうこととして
早くに寝床に付く
家族の人は誰もいないらしい
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「銀ちゃん、銀ちゃ〜ん 」
「えっ」
「もう、いいかげんに起きないと・・・・」
「あっ奥山黒板の紳ちゃんやん」
「紳ちゃんじゃないやん、いきなりやって来て、泊めろっ、高い洋酒のませろとか
訳のわからない例の無駄話の機関銃トークばかり、さんざ、しゃべり倒して
もう、いい加減起きてくださいよォ」
ちょ、ちょっと待って、
まだ、寝ぼけ頭で・・・・・・・
☆彡
「ながながと 糸瓜垂れをり 揺れもせで」 小澤 實
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「看板考」
看板って価値観からいうと
耐久家具みたいな位置
お家ほどは大袈裟じゃなく
電化製品よりは偉そうなポジション?
安いと思うよ ・・・・看板
だって、例えば、例えば、総額50万円の看板が付いていたとしよう、
冷蔵庫+洗濯機+テレビくらいな値段
車買うほどの出費でなく
看板は、いつも、朝から夜まで、四六時中発信するんだよ
世間に向かって
こんなもの売ってます〜
これくらいな値段で、写真で説明までしてくれてます、
看板は稼いでくれる・・・・くれる筈
だから、惜しむな看板に・・・どうか投資を・・・・
この投資は正確的なパーセンテージはわかんないけど、
確実に生活を暮らしを応援してくれている・・・・・のだ。
さぁ〜
看板に新しい息吹を吹きかけよう
「そうですね〜、これくらいだとxxxxxx円ですね
はい、お代 は一時的にワタクシが集金という名目で
お預りして
そして毎日、売上増という形で還元させていただきます、
えっ、もしも、万が一じゃないや、二が一
売上が上がんなかったら?
そ、そりゃ・・・・ワタシ、なんとかプランナーでもなく
経営相談?されても・・・・・・・・
おかしいなぁ看板は完璧なのになぁ〜
お客様、他のサービス不足とか
あ、そうそう、お店の方位は・・・・DOU
(やっぱ色カナ、キャッチフレーズがもう、ひとつカナ)
看板?はい、心は込めてんですぅ〜
そ、そんな、看板変えたって 、すぐには・・・・効果が
じょ,じょに、じょじょにですやん
まぁ、半年先・・・・愉しみにしましょ、
はぁ、看板、新しくして・・・もう八ヶ月目ェ・・・・だって。
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「月照らす 京都に金と 銀の寺」 名村 早智子
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