『看板屋の腕自慢』
昔だったら書いた文字の出来栄え
切った文字のうまい下手、
あぁ、文字書きばっかりしてきた経験から
私の腕前の客観視が素直にできた試しはない、
ホントはね
技術や芸は、いかに客観性を持てるかが
伸びたり開花するのですが・・・・・
哀しき凡人は
身びいき、自己愛
だから書いた文字の己の腕前の水準が見えません、
現場で文字書きしてると、よく見物人が集まってきて
「うまいなぁ〜」「さすがだなぁ〜」
そんな無責任な褒め言葉が飛び交います、
見物人の尺度なんてアテにならないのに、
むっつり職人の口の端は綻ぶ
また一人、撃沈されました、
今じゃ、どうでしょ、
シートやメディアがうまく貼れる?
溶接がきれい?
LEDの配線が早くできる?
違うなぁ〜
ボクはこう思うんです、
最初の段階で仕上がりを想定できて
粛々と段取り通り進めて
想定外のアクシデントにも臨機応変に対応でき
決められた納期内に完結できる
現場で何も 壊さない、誰も怪我なく
最後にきちんと清掃して
見積もり時より、少し多めの儲けをたたき出している・・・・・
なぁんちゃって、
そんなねぇ絵空事のような・・・・フン
現場ごと、何やら壊してるくせしてさぁ
水道管の破裂、電線ケーブルの切断、停電、
壁を壊して、ガラス割って
挙句は、隣の看板、ぶち壊して
あっ、もう、いいです、
ヤ〜な気分
つい思い出しちゃうですよォ
あの日、あの時
だから、今日も並の看板屋・・・・(ほっとけや)
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