こんな商いだったら
すぐ飽きますよ
商売、ムズカし過ぎやぁしませんかぁ
真っ当にコツコツと謙虚にやってりゃ
生き残れるなんて保障はどこにもない
ワタシは、いつも 誠実にお客様と対面していただろうか
・・・・・・・・・ん〜、
試されてんですよ、
この生き方でダメなら、それはそれで仕方ない
私は朗らかに、偏見を持たないで
誰人とも同じ目線で、これまでやってきました、
しかし、
少し揺らいでいます、
その生き方でいいの？
小さなこだわりみたいなもの
捨てなくてもいいの？
ワタシは何のため、誰のため
汗水流しているのか
それを今日も一日、問いかけられて
返事ができない自分がもどかしい
答えは
ワタシがワタシのため
ワタシの感動のため
動いている
それを労働っていう人もいるだがや
キザ〜
だよ、でもいいんだよ
それくらいの気構えで
ちょうど、いいんじゃないの
「エヘッ」
★
★
電話で注文が入ります、
メールとか、FAXだったり・・・・・
それから
見積り、ひねります、
どうも相見積りくさいなとか
前に見積もった数字とニラメッコしながら
やってみりゃ、すぐなのに
頭の中で、やたら時間だけ数えて
お尻に火が点いて提出
折り返し、すぐ決定のもの
多少の値引きで決まるもの
ず〜と、なしのツブテのまんまな案件
それから、見積りした数字に見合うよう
製作に入る
材質ランクは、A?,B?、C?
どうやれば、早く出来上がるか、もうひとヒネリ、
取り付け当日、お客様と初めて、お会いする
見られてる、人物の値踏みされてるぅ〜
でも平気、あっしは得上品だがや、
こちらも、よ〜く観察、ひとえに決済のことだけなんだけどォ
いつもの如く、手際よく
この道４０年の経験がものを言う（ウルサイくらい）
そつなく完了、領収書と交換に大好きなお金を頂戴して
茜空を見ながら家路へと急ぐのであった。
パチパチ・・・・パチパチ・・・・・
って、こんなに字で書くようにうまく、いった試しは
殆どないなんて、日記に書けると思いますかぁ〜（誰かに問いかけ）
☆
☆
「水打てや 蝉も雀も ぬるる程」 其角
☆
☆
積乱雲、雨のあと
夏がどっと押し寄せてきた、
仕事って不思議だな
忙しいと忙しいなりに悩み
さらに、次の心配をして
今、目の前のやるべきことに集中しながらも
常に、己が姿を客観視できるよう
懐深く、物事をというより
自分を突き放して思考しなきゃいけない
そう、言い聞かせてはいるのですが
怠け心なんでしょうか
つい、つい甘く
自分の都合よく処理しようとする
そこから生じるミスに
悲しくも翻弄される
「しっかりしなきゃ」
今の小さな作業を面倒くさがると
あとで、大きな落とし穴が待ってると
わかっちゃいる 筈なんだけど
懲りない性分は
さぁ、痛い目見なきゃわからないほど
ダメな奴？
☆
☆
「晩景の ととのってきし 冷し酒」 大石 悦子
☆
５足の仕事靴が全部乾いてません、
もう、捨ててもいい靴だけど、雨の中
がんばってくれたから・・・・・
もう少し履いてあげよう、
ひとつの現場が終わると
ゆっくりネジが巻き戻る時間が必要です、
ネジは錆付いて、もう精神的な柔軟性もありませぬが
精神力はすべてのものをカバーする筈なのに
その危うさ、脆さ、、弱さを・・・自覚、
私の武器？
私の戦うすべは、真っ正面 からの突撃スタイル
「ドン・キホーテ」のように
みてくれは「サンチョパンサ」（余計なこと）
だから、
いつも勝負はあってないようなもの
笑えたら「勝ち」
泣いたら「負け」
今回は涙を雨でごまかして
ほんのちょっとの勝ちダス
次、いってみようか
くれぐれも、この経験を次に生かすように
終わったら、おしまいじゃないよ
終わりは次なる第一歩だがや 「さすが銀ちゃん、いいこと言うねぇ」
あじさい銀次郎は
まだ、雨にうたれてるようです。
☆
☆
傘
傘
傘
そうなんです、コイツは欧州人なんです、
いつも、いつも癒してくれます、
疲れた時
全身に力くれます、
嫌なことがあったら忘れさせてくれます、
束の間の眠りに招待してくれて
やがて正体不明にしてくれます、
・・・・・って正体なんてバレバレ
早い話が、「アル中予備軍」なんざんしょ、
あ、あのね、人生のストレス中毒に侵されるより
よっぽど、マシだよ・・・・とかなんとか、
この８日間
仕事の合間に仮眠していたような
おまけに天からの恵みの聖水のような雨
毎日、毎日、濡れネズミ
それでも、
なんでだろ、満足感だけは持ち続けて
心のうちで、ず〜と演歌を謳っていたような
正直、今ヘロヘロです
恋人のビールに
こう言われましたぁ
癒しはしてあげるけど
あの、どうしようもない段取りの悪さだけは
何とかしなさいね
・・・・・・・「はい」
梅雨に雨が降ることは当たり前
だけど
そんなに、毎度しっぽり濡れたら
身がもちませんデスゥ〜
「あぁ、疲れましたぁ」
☆
☆
昔だったら書いた文字の出来栄え
切った文字のうまい下手、
あぁ、文字書きばっかりしてきた経験から
私の腕前の客観視が素直にできた試しはない、
ホントはね
技術や芸は、いかに客観性を持てるかが
伸びたり開花するのですが・・・・・
哀しき凡人は
身びいき、自己愛
だから書いた文字の己の腕前の水準が見えません、
現場で文字書きしてると、よく見物人が集まってきて
「うまいなぁ〜」「さすがだなぁ〜」
そんな無責任な褒め言葉が飛び交います、
見物人の尺度なんてアテにならないのに、
むっつり職人の口の端は綻ぶ
また一人、撃沈されました、
今じゃ、どうでしょ、
シートやメディアがうまく貼れる？
溶接がきれい？
LEDの配線が早くできる？
違うなぁ〜
ボクはこう思うんです、
最初の段階で仕上がりを想定できて
粛々と段取り通り進めて
想定外のアクシデントにも臨機応変に対応でき
決められた納期内に完結できる
現場で何も 壊さない、誰も怪我なく
最後にきちんと清掃して
見積もり時より、少し多めの儲けをたたき出している・・・・・
なぁんちゃって、
そんなねぇ絵空事のような・・・・フン
現場ごと、何やら壊してるくせしてさぁ
水道管の破裂、電線ケーブルの切断、停電、
壁を壊して、ガラス割って
挙句は、隣の看板、ぶち壊して
あっ、もう、いいです、
ヤ〜な気分
つい思い出しちゃうですよォ
あの日、あの時
だから、今日も並の看板屋・・・・（ほっとけや）
★
★
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工場街に私の工場もある
最近やたら、「テナント募集」のプレートが目につく
現に裏の板金屋さんも、どっかへ行った
こんなに空き工場があるのって
なんで？
どうして？
お店がなくなっていくんだから
働く人が少なくなっていくんだから
しょうがないと言えばしょうがない
縮小されてゆく市場
当然看板も少なくなってゆく
仕事が減少するのは当たり前だな
売上減ってゆくのは無理からぬこと？カナ
だから、もう売上とかの数値は
あてにならないというか、気にしてもはじまらない
守り？・・・・・
右肩下がりの世の中に
椿三十郎 みたいに肩いからせてみても
もう、あんな、高度成長のバブルのような景気は
望んじゃダメなんだって
浴槽に泡が吸い込まれてゆくように
世の中がしぼんでゆくのを
俺らに、止めろって
そりゃ無理
だから、気持ちとか心意気がヘコまぬよう
それでも
飛行機に竹やりで抵抗するなんて・・・・・
簡単に売り上げが伸びて
儲かって、儲かってしかたないことって
どっかに落ちてないかな？
銀ちゃん、目線が下がりっぱなしだよ
やみくもに、がんばるしかないの？
「うん」
倒れてもラッパは放しませんデス（古〜）
・・・・・・・・・・
☆
朝読んで、これはアカンやろ
愚痴っぽいしィ
後ろ向きだしィ
もっと前向きで力の出るようなブログじゃなきゃ
ハイ、しっかりしますでゲス。
☆
今、仕事して働くことの意味？意義？
喜び？を考えています、
人は辛く、困難な時にその人の価値や
他人のぬくもりを感じます、
んにゃ・・・だからと言って、今がつらい時とか
困難な中にいるなどとは思っちゃいません、
・・・・が
回りの状況や厳しい噂を見聞すると
つい、くもりガラスを指先でつっいてみたり・・・・・
こんな時こそ
仲間や友がいてくれる 力強さが
本当に、身にしみて嬉しい、
私も、誰かの友達、仲間として
心の中に居座って微笑みかられたら・・・・・
とおりいっぺんだけど
前に行くしかないので
振り向かないで
「明日、いいこと、ほんのちょっとでも・・・・・あるよ」
そう、思って・・・・・。
☆
「世を隔て 人を隔てて 梅雨に入る」 高野 素十
★
曇りガラスを手で拭いて
あなた、明日が見えますか？
今日も、昨日も朝４時起き
こんなご時世に
忙しいなんて、なんて罰当たりな看板屋 でしょ、
ある時やっときゃなくちゃ
来月は後姿だけで終るかも
これじゃ、脅迫観念いっぱいの昨日、今日だがや、
「生き残らなきゃ」
そんな、すさまじい気持ちが胸を去来する
悲しくも寂しい世の中で
いかに、くだらねぇダジャレふりまいて
己が自分を励ましてゆくか
ホント、とんでもない世の中だこと
ただ、ずっと持ち続けている信念があります、
それは
自分の明日は自分が築いてゆかなくちゃ
だぁれも、やってはくれません、
私が元気であるかぎり
僕は負けません
・・・・・・・・
銀ちゃん、よしなよ、悲壮感いっぱいだよ
えへっ、
そうじゃないんでさぁ
壁が高けりゃ高いほど
熱くなる性格なんですぅ〜
★
★
「 梅雨をゆく 大和ごころに 明日あり 」 銀星
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