『歌を忘れたカナリヤは』
「お〜い銀ちゃん、起きてんのかい?」
「はい」
「はいって、目がバッテンだよ」
「だ、大丈夫ですぅ」
「・・・・って、ちっとも大丈夫にゃ、見えねんだけど・・・」
「生まれつき・・・ですからぁ」
「生まれつきって言ったって、昨日まで細いけど、ちゃんとしてたじゃない」
「はい、これでも、ちゃんと見るべきものは見て・・・・・」
「どうも、そうは、思えないねぇ」
「節穴よりマシでしょ」
「余計なことだけど、節穴の方が、目、らしいけどねぇ」
「そうでしょうか」
オチなんかない話は、中途半端な話って
昔っから、相場は決まってんデス。
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