『現場はこうやって・・・・』
「だから、穴掘ってさぁ」
「石っころばかり出て来るねぇ」
「そりゃ日頃の行いが悪いからだよ」
「それだったら、おまえさんの穴なんぞ、
空き缶に紙屑に壊れた懐中電灯に・・・・」
あ〜ぁ疲れたなぁ、久しぶりだなぁ〜労働者諸君、
まぁ、なんだかんだって言ったって
想定内の出来事ばかりだし、
「よほど、想定範囲が広いんだねぇ〜」
「・・・・・・・」
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今日は「めざまし占い」がよかったから
何かいいことあるって・・・・秘かに
やはり、ありましたぁ
諦めていた仕事が、どうやら決まりそうだって
しかも来年の二月とか
行く手に、仄かな灯りが見えるようで
銀次郎、そっと目尻を指でふきましたデス
「銀ちゃん、陰日向なく励んでると神様は、見てくれてるよ
もっとも、日向ばっかしの性格で、でっけぇ声で
うるさいのもなぁ〜」
「仕事の神様 〜ウザイ奴にも、もっと光を・・・・・・」
『銀次郎、それ以上輝きたいというのか?』
「はい」
『今以上?・・・と言って、おまえさんはどこに居るのじゃ?』
「見えませぬかぁ〜天国に一番近い椅子に腰掛けておりますデス」
『なるほど、だがひとつだけ訂正しよう、それは天国でなくて地獄に一番近い椅子じゃ』
「はぁ、でも、でも何だっていいんです、神様がダメなら仏様でもォ」
『えっ、地獄で仏』 ・・・・・・・
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