看板娘

せっかく、ミナミのど真ん中に宿泊したのに
その宿から一歩も外へ出ないで
気がつけば大ディスカッションの渦の
真ん中で、はしたなく激論を・・・あぁ、もう自分がヤだ。

毎年恒例の「看板仕事人・関西」の忘年会
これで、丸六年、明日から７年目に入る
よくぞ、ここまで
感慨ひとしお
そんな思いで５４名のなかで呑んで喋って
下の階の大部屋へ
いろんな話していたような、寝てたような
そのうち、激論の声でめざめて
それからは、あ〜ぁ主人公（？）

寝不足とお酒満杯の頭は
「ボー念かい？』

そのまま、寝ないで徹夜で語り明かして
関東の親しい人達と
「新世界」へ串カツ食べに
朝からビールと串カツ
しあわせ、しあわせ
何だか、頭もしっかりしてきた、

帰りの電車の中で
ちょっと眠くなったが
お家に帰って
そのまんまボーと一日を流れるように
やり過ごした。
寝たんだか、起きていたんだか
「あ〜ぁ」
でも
とっても幸せで、大切な時間でした。

☆

☆

これ、新世界の向かい、浪速警察の帰りに

食したカレーうどん、遅い昼食だったので「おいしかったぁ」

今日は土曜日なので、少しくだけた調子の内容で（毎日くだけてるケド）

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銀ちゃんは歳を重ねた分だけ

いろんな人から質問や、お尋ねをされます、

たま〜に、きれ〜な人から、おねだりなんか（きっぱり、それは・・ない）

でも、人生相談とか大事な悩みごとの話はございませんデス

だってぇ、日頃の銀ちゃんみてて、大切な相談する気になりますぅ〜？

「余計悩みそう』

でも、しかし、けれども、

あっしの信条は

誰にでも、いつでも、どんな場面でも

おんなじ目線で、話をしたり、聞いたり

そう胸に刻んでおりやす、

だから「タメ」であり、大阪で言うところの「ツレ」だす。

堅いことが嫌いな、柔らか頭の

・・・・・って柔らか過ぎて

「信頼」に乏しい？

「はぁ・・・・・そうですかぁ」

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「賑わいの　街の灯りの　後ろ影」　　銀次郎

☆

☆

「相見積もり」が、当たり前となった昨今、

数字だけで、篩いにかけられた悔しさを

「こ〜んな親切な看板屋さんと縁がないなんて、お気の毒様ぁ〜」

仕事逃した俺らはもっと、お気の毒サマ。

でも、

安けりゃいいだけの、付き合いも寂しいと言やぁ、寂しいねぇ〜

（・・・・・かなり根に持ってるようダス）

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「銀ちゃんさぁ〜看板の相場ってあるんだろ？」

「はい、あるといえばあり、ないと言えばないかな？」

「おい、おい、どっちなんだよ」

「看板って百種百様、頼む人によって千差万別、

いろいろじゃないですか、大きさ、形、とくに

取り付けともなると、現場の状況で大きく変わるんでさぁ」

「なるほどなぁ、画一にはいかねぇってワケかぁ」

「だから、同じ物件の見積もりの差が、随分開く場合もあります」

「ふ〜ん」

「それはねぇ、作り方、取り付け方法、取り付けの日付や時間帯に

よっても、変わってくるんですよ」

「案外、一番変わるのは銀ちゃんの腹の中じゃないのかい？」

「えっ？」

「ほら、ちょうど、入用なお金が不足してるとか、何か欲しいものがあるとか」

「と、とんでもございませんデス、男、銀次郎、痩せても枯れても（充分枯れてますよ〜）

そんな私利私欲で動いちゃ・・・そ、そんな、あの、その〜・・・お金が・・・・そんなぁ・・・」

あっ、雨だ、

こいつで、またぁ、寒くなるぜ、

今年の年の瀬は、いろんな意味で寒い師走になるんだろなぁ〜

☆

☆

「だから、穴掘ってさぁ」

「石っころばかり出て来るねぇ」

「そりゃ日頃の行いが悪いからだよ」

「それだったら、おまえさんの穴なんぞ、
空き缶に紙屑に壊れた懐中電灯に・・・・」

あ〜ぁ疲れたなぁ、久しぶりだなぁ〜労働者諸君、

まぁ、なんだかんだって言ったって

想定内の出来事ばかりだし、

「よほど、想定範囲が広いんだねぇ〜」

「・・・・・・・」

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今日は「めざまし占い」がよかったから

何かいいことあるって・・・・秘かに

やはり、ありましたぁ

諦めていた仕事が、どうやら決まりそうだって

しかも来年の二月とか

行く手に、仄かな灯りが見えるようで

銀次郎、そっと目尻を指でふきましたデス

「銀ちゃん、陰日向なく励んでると神様は、見てくれてるよ

もっとも、日向ばっかしの性格で、でっけぇ声で

うるさいのもなぁ〜」

「仕事の神様 〜ウザイ奴にも、もっと光を・・・・・・」

『銀次郎、それ以上輝きたいというのか？』

「はい」

『今以上？・・・と言って、おまえさんはどこに居るのじゃ？』

「見えませぬかぁ〜天国に一番近い椅子に腰掛けておりますデス」

『なるほど、だがひとつだけ訂正しよう、それは天国でなくて地獄に一番近い椅子じゃ』

「はぁ、でも、でも何だっていいんです、神様がダメなら仏様でもォ」

『えっ、地獄で仏』 ・・・・・・・

☆

☆

天神橋六丁目で看板の打ち合わせ

続いて上本町六丁目で屋上看板の一部訂正の現場調査

それから谷町六丁目で看板を見る

なんで六丁目ばかりなんだろ、

電車移動しながら、頭の中が、ごっちゃになりそう

さて、

このうち、受注まで何件いくでしょう？

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「銀ちゃんよォ、おめぇさんところのウリは何？」

「そうですねぇ〜」

「ウリっていうより他所より秀でている ところでしょ」

「あぁ、早く言やぁ自慢できる ところよ」

「まず、親切で人柄がよくって、やさしくって・・・・ん〜と、それからぁ〜」

「あっ、ごめん、ごめん、聞き方が悪かったよ、裏づけのない自慢話抜きでさぁ〜」

「裏づけなら、ありますデス、み〜んな、そう褒めてくれますよ」

「あぁ、身内に限ってだろ・・・・もう、ふざけないで、たまには真面目に 答えなよ」

「す、すみません、あの〜、そう正面切って聞かれると

ん〜と、ネオンにLEDができて、インクジェットが今日の今日、出力できて

文字も切って、ミシンでも切って、箱文字製作もやれて

それからぁ〜電気工事でしょ、ちょっとした鉄骨加工、穴掘り・・・・・それからぁ〜」

「待った、待った、もういいよ、だから、何でもできるんだろ

でも、これだってイチオシが乏しい、早く言やぁ器用貧乏なんだよ」

「はぁ〜」

「こ〜んな、ご時世、これだってもんがなきゃ・・・・・」

「あ、ありますよ」

「えっ、じゃ言ってみな」

「あの〜、ここじゃ、ちょっと・・・・・・」

「出し惜しみしねぇでさぁ、言ってみなよ」

「・・・・・・・・・・」

☆

☆

今日、福島の会津に看板を送らせていただいて、

ほっとしたところへ次なる仕事、

メールを見れば秋田県から受注、

あれ〜どうなってんだろ、それにしても嬉しいなぁ、

ネットは時空を超えたところにあり、ダネ。

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「銀ちゃん、おめぇゴッホの従兄弟っていうのはウソだろ」

「ヴィンセントのことかい？」

「あ、あのねぇ瓶と銭湯の話じゃないよ、第一、ゴッホとおめぇさんとは

ジェネレーションが違い過ぎやしねえかい」

「あ、あの〜俺らは、ただ風邪引いた時、従兄弟に逢いたいなぁって」

従兄弟って誰？って聞かれた時さぁ

「ゴッホ、ゴッホ」って咳き込んだダケなんだけど、

えっ、く、くだらねぇなぁ〜

あのねぇ、ダジャレにもなんない、ヒドイ話だねぇ〜

「でしょ」

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『夜空には　男純情の　涙あり』　　銀次郎

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「お〜い、銀ちゃん、おめぇさんブログも書かねぇで
一体、何してたんだよぉ」

「な〜に、別に風邪を引いた訳でもなく、仕事に追っかけらて
泣いてた訳でもねぇんですよ」

「ふ〜ん、じゃぁ・・・・・」

「ちょいと、心の旅って奴ですか、じぶんを見つめる（キザだねぇ）
そんな時間をいただいて・・・・・」

「まぁ、その歯の浮くような話は、それぐれぇにしてさぁ
頼んでた看板は、できたんだろなぁ」

「はい、何とか仕上がっておりますデス」

「へぇ、これかい、見事なもんだねぇ、普段、ボーとしてる
けど、やるときゃ、やるんだねぇ」

「はい（調子に乗った受け答え・・・どうぞ、ご勝手に）」

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実を言うと

次なる戦略（いちいち、大層なんだよなぁ）

まぁ国家戦略プロジェクトみたいなもんですかぁ〜

頭ン中で、構築（・・・と言ったって、ただグルグルまわってるだけ）

そんで目の方が先に廻っちゃってさぁ

ビール呑んで、スルメ齧ってたダケ・・・・なんだけど、

しまらない話の最後に

グッと、締めの話をひとつ、

まじめに、今、考えてる事があるので

近日大公開って

期待しないで待ってて下さいませませ。

んじゃ、

連休も終わったし

明日っから、ガンバルのだ、

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『星々の　　煌めく数だけ　　しあわせに』　　　銀次郎

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『道路使用許可』を最寄りの警察署に申請して

約一週間で許可をいただくわけですが、

最近でこそ、警察の人がやさしくなったのか

ボクの要領がよくなったのか

窓口で冷たくあしらわれることがなくなった、

最初は西も東もわからないうち

頭ごなしに、上からの物言いで

叱られました、

もっとも、今考えると、

地図だって、フリーハンドで適当に書いてたので

そりゃ、少しは、こちらが悪かったようだ、

今じゃ地図も随分詳細なものが

パソコンからプリントアウトできるし、

まぁ、許可を取らないでビクビクしながら

する作業の事を考えると

堂々と夜中に巡回を恐れる事も無く

やれることは

仕事の効率もいい。

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今までに見積もり提案で

デザイン添付して

仕事決まらず、デザインだけ無断使用された経験が二度、

もちろん法的にも、人道上の観点からも

許されるべき行為ではないが、

僕のデザイン気に入ってくれたのなら

目くじらたてないで・・・・・

でも、そういう

人の褌で相撲とったって、負けるに違いない

第一、人の褌じゃ

タマの座りが悪くっていけねぇや。

(注＝タマは魂or肝っ玉、クレグレモ誤解なきよう）

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「氷雨降る　街の灯りは　うらぶれて」　　　銀星

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ビジネスホテルとカラオケ屋さんと

オートバイ屋さん

お弁当屋さん、介護施設、うどん屋さんと

デザイン考え中

無理だろ、こ〜んな、いっぺんに

パソコンの前で、頭の中の「デザイン」という抽き出しを

開けてみるが、以前にどっかで見たとか

な〜んか、他社に似てるなぁとか

抽き出しの奥の奥まで

「ム、ム、ムムム」

デザイン書、日本の看板、世界のサイン、

持ってる本、ぜ〜んぶ開けるが

適当なものに突き当たらない、

車に乗っても

バイクをかっ飛ばしても、

ご飯を食べながら

湯船に浸かって、寝床から暗闇の天井に描いてみても

「う〜ん」である、そのまんま気がつかないで寝てしまう・・・ノダ。

よくありますよね

例えば虎がこちらに走って来てる姿とか

馬が大きく両足を上げているシーンは欲しいのに

けれど、本やパソコンからも適当なものがない

えぇい、ままよと己が頭にあるものを

一気に書いてみて

それを仕上げて提出・・・・・なんて、

好評なら・…・嬉しい

不評なら・・・・やっぱりネ

日頃の見て、聞いて、抽き出しにしまう

この作業が、どんなに大切か

そりゃ、わかっちゃいるのですが、

四六時中、仕事ばっかりもなぁ

でも無趣味な俺らは

仕事が趣味なのかも、

「道楽」にだけはしないで・・・・・・。

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