『生きることは旅すること』
「だから、おかみさん、あっしは親戚でも何でもない
ただ、儲けばかり考えてる看板屋ですからぁ〜」
「うそ〜、看板屋さんは、そんな人じゃないわ」
「ないわじゃなく、そう、だって言ってんのに・・・・」
「この仕事、銀ちゃんに任せたから、頼んだわよ」
「もう、知りませんよ、後悔しても・・・」
「はい、はい、人を騙すような度胸なんて持ってないでしょ』
「小心者だから、銭勘定ばかりしか・・・・」
「それだったら、もっと出世してるわよ」
「はぁ〜」
「あのね、看板が出来上がり次第、大売り出ししますから」
「そ、そんなぁ、だってぇ〜」
「だってもヘチマも月末には・・・・頼んだわよ」
「げ、月末ったら、あと四日しか」
「あなたなら、出来るわよ、大丈夫』
「ム、ムムムム〜」
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よくある場面です、
だいたい銀ちゃんは、お客様に首、つっこみ過ぎるんだよ、
あんまり、話聞きすぎるとさぁ〜
利益の境界線をウロウロするハメに・・・・・
んなぁ〜
利益がありゃ、まだしも
持ってけ、ドロボー状態でさぁ
やり遂げた満足感が
赤字の仕事に・・・・ありますかぁ?
知らネェよ
だから、初対面で、ベラベラ無駄口ばかり・・・・
要するに、喋りすぎるんだよォ〜
男は黙って
「サッポロビール?」古すぎてついて行けねぇや。
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『半月の 下に位置する 俺が星』 空次郎
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