『小夜時雨』
ここんとこ、
仕事のことで
食欲を失うような事ありき、
でも、出向いてみれば・・・・・・
「もぉ〜」
微塵も、我に、その責非ず、
なぜ?
だいたい、ラクしてる人がダメなのよ、
鼻の頭に汗かいて
しっかり働いてくれなくちゃ
「ほんと、頼みます」ぜ。
*******
**********
************
それで、この仕事
先方に呼ばれて
「留吉、もしも、あっしが短慮で
向こう様と喧嘩にならぬうちに
止めておくれよ』
・・・・・で結局
留吉が職人気質の塊のような根性みせて
自分で創った品物を
ちゃんと嫁入りさせるんだって
自分の、やった仕事を
己の胃の腑に収まるように
「えらいなぁ、見習わなくちゃ〜」
三流の価格で
一流品を、要求して来る代理店
この代理店だって
もう一軒
間に一社噛んでて
その会社
最初っから、ずっと横向いて
ケツ拭きは
こちら・・・・・そんなぁ、
仕事って「人と人」
「気持ちと気持ち」
アイダの人なんて・・・・・
何にもしない
「アイダ」なんて
いらないねぇ
さぁ、厄払いもできたし、
後はがんばるしか・・・・
がんばろっと。
************
『六月の 雨に打たれて 爪を噛む』
空次郎
☆
☆