看板娘

「あっ、看板屋さん、何度も言うようで悪いんだけどさ」

「はい」

「そんな立派な看板は、今のところ必要じゃないんだよ」

「はぁ」

「も少し経って、お店が儲けてから・・・って」

「で、でもお客様ァ、看板っていうものは最初っから

バーンと、張り込んでなきゃ、後からは、なかなか・・・・」

「おまえさんも、しつこい、お人だねぇ、今は他の事に

お金使っちゃったから、そういう余裕がないと・・・・

こう、言ってるのが・・・・わからない？」

「いえ、あの、その・・・・」

「だから、こっちは開店で忙しい身体、もう

早ぇとこ・・・帰っちゃ・・・・」

（何だよ〜看板が小さきゃ、お店だって、わからないし・・・・

それにさ、看板にお金、かけなきゃ・・・・

もう、俺らは知らないよ〜）

☆

☆

ちょいと下世話な話を・・・

（えっ？毎度、毎回、下世話なハナシじゃ・・・ないの・・・）

今日、姫路の手前の高砂市の「荒井駅」に降りました、

駅前食堂で６８０円の「カツ丼定食」を注文、

安くて、おいしい、いい意味の期待はずれ、

昨日大阪の大淀区の一膳めし屋

小ご飯、かれいの煮付け、御茄子の煮物、豚汁で９８０円

何か、高いなぁ〜

味はまずまず、

そこで高い安いは

初夏の風のよう

秋の空の女心みたいな・・・・・・

だから、銀ちゃん

お客から、高い、安いって言われたって

「どこ吹く風よ」

ほ〜んと下世話な話だこと。

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「おぅ、銀ちゃん、おめぇさんの仲間うちで提灯に文字を書いてくれる職人さんって、いるかい？」

「う〜ん、いるかい？って言われたって・・・・

あっ、そうそう、この前瓦版に出てた

湯里の贅六っていう、お人に頼んじゃ・・・・・」

「あぁ、今、すぐって言う話じゃねぇんで・・・・それじゃ木の看板彫ってくれる人は・・・・」

「へぇ、女の人で・・・・確かぁ、もんじやさんとか・・・・・」

「ふ〜ん、そうかい、いやぁ、これも今日、明日って訳じゃねぇんで・・・・・」

「はぁ・・・・・、で、おまえ様はどこの、どなたで？」

「いやぁ、ちょいと通りすがりの・・・・・」

「通りすがり？？？？？？」

＜来週につづく・・・・かも＞

あの〜お客様ァ

今更、こんな切り文字が嫌だなんて

えっ、手書き文字にして欲しい？

楷書は正座してるようで窮屈でいけない

行書か隷書で・・・・って言われても・・・・・・

え、え、え、そうですよ、あっしも

文字は書けますが・・・・・が・・・

行書や隷書となると

（キョウザは好きなんですけどね

それにビールでキューっと・・・・・関係ないかぁ）

じゃ、こうしやしょう

あっしが、いくつか見本を書いて来ますから

その中で選んでください・・・・・・

えぇ、明日の夕方には持って・・・・・

（なんてぇ約束しちゃったけど・・・・気が重いなぁ〜）

看板屋さん業界に

たくさん友達がいます、

向こう様は

「えっ？」って思うかもしれません、

でも、あちら様はあちら様

アタクシが勝手に思ってるだけ

迷惑？全然、

僕の胸の中だけで勝手に思ってるだけ・・・・ですから。

朝、早く京都市内へ

ネオンの修理に行く

・・・・・・・

やっぱり、LEDに変ってゆくんだろうな、

それから甲子園の近くの

整骨院の看板取付け

開院、間近で大変だろうな

大阪市内にとって返して

ネットからの問い合わせの

お客様訪問

十年以上経てば、

木枠は腐るから

やっぱり、アルミ枠かスチールだろうな

十年前と比べて

トタンがアルミ複合板に

アクリルやプラスチック板がフレックスシートに

書き文字がカッティング切り文字

さらにインクジェット印刷へ

ネオンサインからLEDへ

ちゃっかり

その変化の波には乗ってきました、

ただ、あっしだけは

義理と人情の狭間で

今日も、悶え苦しんでおります、

いつまでたっても

死ぬまでアナログ人間

熱と情けにゃ・・・・命がけ

そんな

古い奴だと、笑って・・・・おくんなさいまし・・・・

ん？それより

たまに見せる真剣な顔の方が・・・笑える・・・あっ、・・そう。

☆

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「空次郎、ひとつ俳句　ひねってる」

川柳銀次郎

こんなにパソコンの前に

へばりついてることなんて・・・・

目は痛いし

肩は凝る

でも、面白いのでやめられない、

最近はマック並みに

ウィンドウズがわかって来た、

確かにパソコンの前だと

時間が飛んで過ぎゆく

仕事、

何だか、動き始めて来たようだ

・・・・と

自分を騙すように

そう、乗せているだけなんだけど

小さな灯が見えたような・・・・・

希望的観測でなく

確かに動きつつ・・・・・ある

うちの会社「銀ちゃん看板店」は

無駄に長きに渡って看板屋に浸っているワタシと

もう二十年くらいのベテランの人と

去年の秋に入って来た２６歳のこの業界、未経験の人と

うちの奥さんでやっている

「看板屋」と言うにふさわしいような「銀ちゃん看板店」

ネオンとLEDができ

中型鉄骨加工もやり

インクジェットの機械も毎日稼働させて

カルプの切り文字、

亜鉛の箱文字製作も自社でやり

穴ほり、現場文字書きもやり

電気工事士の免許と

ネオン工事の免許を二人して持っている

やさしくて、真面目な看板屋（銀ちゃん看板店）に

いつまでも、御天道さんは

そっぽ向いてる筈がない

陰日向無く働いてきたから

絶対、花が咲き、実が結ぶと

そう、堅く、

信じながら

がんばろっと。

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☆

現実の仕事は

世界不況とか

何とかで・・・・・・

それならば、もう一つの世界

ネットな世界、この世界に首、突っ込んで

もう、かれこれ足掛け十年、

過去、「楽天」や「ヤフーショッピング」にも

出店しました。

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ホームページがあれば仕事が来ますか？

検索が上位であれば売り上げは増えますか？

それで問い合わせがあれば

仕事の実が結びますか？

そこが、ややこしいというか

今イチ不可解な部分でもある

それが面白いところでもあるし、

課題でもあり、やりがいもある、

この世界も残念ながら

低価格競争で渦巻いております、

安くなければ

生き残れない？

ただ、数字だけ？

いえいえ、世の中

捨てたものでもありません、

・・・・と言えるのも

拙い経験と「カン」のようなもので

そう思う、

結局、最期は

ひと対ひと

気持ちと気持ち

・・・・・・

ただ、このホームページを通じて

それを、どこまで表現できて

お客様に、伝える事ができるか？

そこで、考え、悩み、苦しんでおります、

小手先でないサイト作り

銀次郎「考え中、考え中』

自分の会社の特徴、

自分自身の分析

どこが弱点で

何が武器なのか

たぶん

ひとつだけ言えるなら

発想の「いい加減さ」ではないだろうか、

寝ても覚めても

あぁでもないし、

こうやれば、どうか

いや、待てよ・・・・・

こんな時間が、一番嬉しい時間、

喜んでばかりいないで

ちゃんと、ちゃんと

ホームページ作んなよ

命綱が

少しでも

確かなものになるよう、

がんばろっと。

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☆

ここんとこ、

仕事のことで

食欲を失うような事ありき、

でも、出向いてみれば・・・・・・

「もぉ〜」

微塵も、我に、その責非ず、

なぜ？

だいたい、ラクしてる人がダメなのよ、

鼻の頭に汗かいて

しっかり働いてくれなくちゃ

「ほんと、頼みます」ぜ。

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それで、この仕事

先方に呼ばれて

「留吉、もしも、あっしが短慮で

向こう様と喧嘩にならぬうちに

止めておくれよ』

・・・・・で結局

留吉が職人気質の塊のような根性みせて

自分で創った品物を

ちゃんと嫁入りさせるんだって

自分の、やった仕事を

己の胃の腑に収まるように

「えらいなぁ、見習わなくちゃ〜」

三流の価格で

一流品を、要求して来る代理店

この代理店だって

もう一軒

間に一社噛んでて

その会社

最初っから、ずっと横向いて

ケツ拭きは

こちら・・・・・そんなぁ、

仕事って「人と人」

「気持ちと気持ち」

アイダの人なんて・・・・・

何にもしない

「アイダ」なんて

いらないねぇ

さぁ、厄払いもできたし、

後はがんばるしか・・・・

がんばろっと。

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『六月の　雨に打たれて　爪を噛む』

空次郎

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熱し易く冷めやすい

そんな、我が性格（反論のしようがない）

ひとつだけ、

恐ろしいほどの集中力を発揮する

そんな時が、五年に一度くらいある

だって、本人も

驚くくらいなんです、

まぁ、それが

たった一つの、いいところでもあり

玉にキズでもある、

あっ、玉じゃないよな（二つ・・・・ある・・・ケド）

六月は

何かを暗示させる季節

まるで、その前兆の扉のような六月、

このまんまじゃ

ダメに決まってる

だ・か・ら

空駈ける龍のように・・・・・

虹をまたいで

（意味がわからん？かな）

まぁ、明日の拙者に逢ってみたら・・・・・

な〜も、変ってない？

そりゃぁ、アアタの

眼（まなこ）が曇ってるからですよ

あっしはねぇ

「やりますよ」

六月は

凡小な奴を

焚き付けるような

そんな季節だがや。

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