看板娘

嫌だなぁ、金曜日・・・・雨？

困るなぁ、

予定変えるしかない

よく思うのです、

下請け仕事や

間に広告代理店がかんでると

この咄嗟の変更が、なかなか、きかない

下から上まで行く間に、２、３日所要なんて

そんなバカバカしい話が、真面目にある

だから、うちは、水平、上下仕事はなし

ツーと言えばカーと応える会社

昔は、予定変更が、うまくいかなくて

ズブ濡れ作業

いっぱい、させられたもんです、

それを思えば、今は恵まれているのかな

だけど

逃げても逃げても、追いかけてくる雨って

あるよねぇ〜

☆

☆

看板の取り付けがあれば

それに負けないくらい取りはずしがあるのは

そりゃ、当たり前といえば当たり前、

引越し

改装

廃業

いろんなケース

この料金見積りには、いつも、頭を悩ます、

何十年も経た、ボロン、ボロンになった看板ほど

怖いものはない

作業途中で崩壊したり、勝手に落ちたり

自社で取り付けたものじゃないので

見えないところが、わからない怖さ

だから、慎重に安全に進めるので

取付時より、厄介なことがある

あと、撤去した看板の処分

鉄や木材なら、何てことはないが

あの、何て言うのですか、プラスチックでもない

グラスファイバーもどきの変な奴

現場仕事より

後処理の方が手間どること、しばしば、

だから、見積りは悩ましい。

☆

☆

ものすっごく謙虚な気持で働いております、

たぶん、気持は長くは続かないとは思いますが、

仕事があって、作って、取り付けて

その上、お客様に、お褒めの言葉の、ひとつ、ふたつ、

看板屋冥利っていうんでしょうね。

—–
景気の良し悪しを肌で感じることが

あるや、否や

う〜ん、たぶん感じてるって思うけど

忙しいと、難題をクリアすることに、やっきになって、

暇だと、焦る気持を、何とかしなきゃって

だから、答えは

目の前の蝿を追うことに手ェいっぱいで

客観視なんて、とてもとても、

だいたい、年がら年中忙しかったらいいのに 、なんて

そんな贅沢な（？）気持の奴に

わかるわけ・・・・・ないやろなぁ〜

☆

☆

最近、諦めかけていたネットから

ちょくちょく、問い合わせがあり

不思議に取付までの話になる、

ひがみっぽい性格の私は

相見積もりに泣き

一円でも安くに嘆き

もう、いいや、安いだけの土俵は降りた

・・・・・で

見積もりして、決まって

取付して支払いの段階での、お客様の弁

「こんなに安くて大丈夫？」

んなぁ、もう少し早く聞かせて下さいよォ

人生なんて、皮肉なものさって

うそぶいたって、売値が変わるわけじゃなし、

顔で笑って

あとから胸の内で号泣

「銀ちゃん、商売ヘタだねぇ〜」

☆

☆

理由あって、少し考え事をしていた時間が

年寄り（？）には、あっという間のことでした。

わたしの、しょうもない不注意で

ちょこっと、怪我をしまして

盲腸以来、五十年ぶりに入院しました、

その時も元気でしたが

今は、すっかり元の、お調子者（？）にもどって

溜まりに溜まった仕事のような雑用に明け暮れています、

まぁ、何ですね

今度ばかりは、もう、若くない

はっきり「老人」を自覚させられました、

それならばと、３週間の入院生活の中で

今の自分、これから十年先のこと

あと、どのくらい働けるかわからないけど、

もう、そんなに長くはない（だから、短いって）

一日、一日を大切に

少しは、自分も労わってやろうなどと

そんなこと思ったり、反省したり、先を見据えたり

知らぬ間に初夏だ

今度の日曜日は「日本ダービ−」だもん。

寒いのはゴメンだと

かなり怒っていた私、

えらいもんで、最近は

なんとなく、あったかい気持ち

やっぱり、季節が巡るっていうのは

いいもんだなぁ

春の仕事も少しづつ動きつつある

そんな気配がする

気配だけ？

まぁ、これから、これから、

春は、もう、目の前。

☆

☆

私がホームページをもったのが１８年前、

息子が１ページだけ、表紙だけ作ってくれたのが最初、

その当時、私にはパソコンを使う

知識も技量も視野さえなかった、

息子様が

「neosign.com」のドメイン、今なら空いてるよ

何を言ってるのかさえ、ちんぷんかんぷん、

そのうちドットコムはアメリカの人に獲られちゃった

慌てて、息子さまの進言により

「neosign.jp」を獲ったのが、事の始まり

僅か１ページのホームページから

東京からの問い合わせがあった

もしかして、う〜ん何か違うぞ

予感は、まさしく今の状況まで果てしなく広がっていく

しかし、インターネットの波に乗れそうで、乗り切れていない実感

それは、私めの不勉強、見識のなさ、未来予想図の展望のなさ

ネット社会は成熟してきたと人は言うが

私は、そうは思わない

それは、見てもらう側だけ拓けていって

何万倍の見る側が

そんなに展開しているとは思えない

つまり

市場は無限

ただ、提供する側の具体性が欠けている

お客様目線

実もネットも、これに尽きる

ネットだけで食べて行けたらなぁ〜

とどのつまりは、勉強、勉強

ず〜と勉強だがや。

☆

☆

寒さに馴れたというよりも

寒さに飽きましたぁ

もう、重ね着するメンドクサさは

ご免被りたいな

何となく物が、人が動く気配がする

世の中は、いつも通り巡って

やがて看板屋も忙しくなる

筈？筈だ？

いつも、いつも思うのですが

仕事って何だろ？

金儲け？生きがい？

それだけじゃないような気がする

んじゃ、使命？

そうかもしれないなぁ

仕事の流儀っぽく

あなたにとっての看板とは？

背負ってるもの

偽りのないもの

よっかかると倒れてしまうもの

なんか

駄洒落っぽいなぁ〜

☆

☆

看板の打ち合わせに、よくお客様のところまで

第一印象でほぼ、何かが決まります。

合う、合わないなんて、お客様に失礼ですが

これが、あるんです。

一目、一言でわかることが、

「何かイヤだな」

反対に
「言葉のキャッチボールが弾むなぁ」とか

まず、お約束の時間を守ってくださる方は

殆ど、きちんとした応対をしてくれます、

遅れて来て、詫びるでもなく

金額ばかりや

もや〜としたイメージを喋りだし

携帯が鳴ると、すぐ出て、私は、そっちのけ状態

長〜い電話が終わっても

申し訳ない顔もしないで

タイトな日程を普通におっしゃって

数字的には、予算がないの一点張り

その上

イメージだけ言葉で伝えようとする

それも、抽象的な、絵が出てこない話

「帰りた〜い」気持全開

でも、こんな人は、いっぱい、いらっしゃいます、

そこで

どの地点で、私が 諦めるのか

言葉は悪いけど、言わば、お客様は背中にお金背負ってるのです、

でも、たま〜に、そのことを充分に計算してはるお客様の駆け引きが

見えたとき

そこで私は商いをすることを諦めるのです、

背中のお金を下ろすこともなく

残念な気持はいっぱい

でも、その方と取引続けるほうが、もっと残念な結果になりそうなので

そうです、私は未熟、未熟者

でも、見なくてすむもの

感じなくてもいいもの

なるべく、近寄らない

臆病、臆病者

商売って

時として臆病者を演じたり

勇者になったりもする

いつ？商いの勇者になれんだろ・・・・なぁ。

これって・・・・愚痴・・・・

☆

☆

看板屋さんの歴史って

ふと考えてみると

結構古い

その間、素材や製作方法が変遷して

今に至る

だけど、今日、ただ今も変化してゆく

だから、

その移り行く世に、何とか

振り落とされないよう

幾星霜

ほんと、疲れました、神経すりへらしながら

はじかれないよう

遮二無二、暴れ馬の尻尾に

しがみついて今日まで、やってきましたが本音

ただ、「好奇心」だけに

突き動かされて

さぁ、もう第４コーナー に、さし掛かった

（旦那、コーナーは周り切って、直線ももう、あと僅かでっせ）

ゴール板？

ほら、残りの蝋燭の分量・・・・・・

いやぁ〜、見ない方が、ようござんすよ。

☆

☆